最後にこれも知っておいたら今後読み聞かせをするときに役に立つことをお伝えさせていただきます。
本の読み聞かせをするときに大事なことは、一生懸命間違えずに読むことではなく、心をこめて読むことでしたね。
そしてお子さん自身が読んでいる本から何かを発見すること。
読み手は、お子さん自身の発見のお手伝いをさせてもらっているだけなんです。
本に書かれている言葉を大切に読もう
以前「福音館書店」の編集者さんにおはなしをお伺いする機会がありました。
そのときその編集者さんはおっしゃっていました。
絵本によっては作り始めてから、完成するまで3年かかるものもある。
それだけ推敲や検証を重ねて作っているんだとと。
だから、そんな想いで作られている本の肝ともいえる「ことば」を大切に読んで欲しいんです。
また、読み聞かせは耳からの読書です。
読み手が勝手に本の中のことばを変えたり、つけ加えたりしてはいけません。
子どもは少しわからないことばがあっても気にせずお話しを聞いてくれます。
作者・画家名もきちんと伝えましょう
読み聞かせをするときは、作者と画家さんも一緒に伝えるようにします。
表紙を見せて、タイトルを読んで読み聞かせは始まります。
そのとき、タイトルの次に、作者と画家を一緒に言うようにしましょう。
読み聞かせは読み手と聞き手のキャッチボール
読み聞かせは読み手が一方的におはなしを話すだけでは、読み聞かせとは言えません。
読み手はおはなしを読みながら聞き手の表情やつぶやきを漏らさないようにしましょう。
子どもの笑い声や息を飲む気配を読み取り、タイミングよく間をとりながら本を読みます。
キャッチボールといえども、読み手が読み聞かせをしているときに、聞き手のお子さんが話しかけてくるときはちょっと困っちゃいますよね^^;
そんな時の対処方法は、
話しかけてきた子どもの目を見て頷き「聞いているよ」という合図を送ってあげます。
それでも話しかけてくるお子さんには、
「そうなの。じゃあ、あとで聞かせてね」
と言い、本の続きを読み進めてください。
そうすれば、話しかけてきたお子さんは、話しかけたい気持ちを受け入れてもらえたことと、今は話しかけてはいけない時間だということが理解できその後は真剣に聞いてくれますよ。
読み聞かせあとの時間も大切に
本の最後のベージを読み終えた後も、余韻を大切にします。
最後までお話を読み終わったあと、裏表紙を聞き手に見せ、再度表紙側に本を戻し、タイトルを読み、1冊の読み聞かせが終わりになります。
そこまで終わったら少なくとも5秒は黙って表紙を見せ続けましょう。
その時間で、読み聞かせを聞いていたお子さんの心の中の世界や感動を咀嚼してくれます。
まとめ
以上がわたしが習った本の読み聞かせのすべてです。
これから読み聞かせをしなくてはいけなくなったみなさん
一緒にがんばりましょう!
何か聞きたいことがあったらベテラン読み聞かせ師に質問することができますので、困ったことがあったらメッセージください。
長くなりましたが
お読みくださりありがとうございました。