今回は3、4年生に読み聞かせをするときの絵本リストです。
3、4年生に絵本!?と思うかもしれませんが、自分で絵本を読むのと誰かに絵本を読んでもらうのとでは感じ方が全然違うんです!!
自分で「この絵本読んでね」と渡しても全然読んでくれないのに、「じゃあ、今から読み聞かせするよー」と声をかけると熱心に聞いてくれることが多いんです。
こうやってコミュニケーションをとっていくことも大切かもしれませんね。
おおきなきがほしい 佐藤さとる/文
村上勉/絵
偕成社
1971年
15分
縦書きで始まる絵本です。
これには訳がありきっと、木の大きさを表現するために途中から本を縦にして読む必要があります。
りすや小鳥が住み、見晴台がついている大きな木に登ってみたいとねがう、子どもの夢を描きます。
主人公かおるくんが夢見る大きな木の想像にワクワクします。
お母さんにおねだりした大きな木をかおるくんは手に入れられるのでしょうか?
カモノハシくんはどこ? ジュラール・ステア/作
ウィリー・グラサウア/絵
河野万里子/訳
福音館書店
2002
7分
動物の学校の新学期。そこへとても変わった小さな生きものが入ってきました。カモノハシくんです。 でも、グループ分けのときに、カモノハシくんは、どこにも入れてもらえません。くちばしはカモにそっくりなのに、鳥とはちがって歯がはえている。毛並みはクマのようなのに、しっぽはカワウソみたい。卵から生まれるけれど、お乳を飲んで育つ。全部合わせると、カモノハシくんだけ他の動物たちと違います。 カモノハシくんは、教室をそっと出て、川のほとりで泣いていました。……先生は、この問題を解決する新しい方法を考えました。姿や形で分かれるのではなく、自分でできることや得意なことをやって、力を合わせるやり方です。さて、その方法とは? カモノハシくんと仲間の協力のお話を通して、分類学の考え方が見えてくるでしょう。
表紙描かれてにいるのはどうぶつがっこうの先生です。
春になると動物の子どもたちの学校では新学期を迎えます。
毎年どうぶつ学校にはたくさんの動物の子どもがやってきますが、今年は変わった生きものがやってきました。
その名も
「カモノハシくん」です。
カモノハシくんは給食のグループ分けでミルクを飲むグループに入れません。また、体操ブループで羽とくちばしのあるグループにも入れず悲しくなって泣いてしまいます。
そしてカモノハシくんはある心に染みる言葉を発してくれます。
カモノハシくんの言葉を聞いた先生はグループ分けをやめます。
みんなと違った子を分けるのではなく、受け入れ、違った方法を試し、それぞれの子どもたちが得意なことを各々一生懸命行い力を合わせる。
そうやってみんなの違う得意なことが合わさるととっても素敵になりました。
きつねのホイティ シビル・ジョンセン/文
松岡享子/訳
福音館書店
1994年
13分
スリランカの小さな村に三人のおかみさんが住んでいた。そして村はずれには、くいしんぼうのきつねホイティが住んでいた。ある日おかみさんたちがおいしいものを食べているのを見たホイティは、あることを思いついた…。
表紙のきつねのホイティの着ている衣装のピンク色がとっても印象的な絵本です。
他のお子さん向けの絵本では使われない斬新なピンクに心奪われる絵本です。
実はこのピンク色の衣装が大事な役目を果たします。
スリランカの村に住んでいる3人のおかみさんアンゴウさん、マンゴウさん、ランゴウさんと村のはずれに住んでいるホイティとのお話しです。
くわずにょうぼう 稲田和子/再話
赤羽末吉/画
福音館書店
1994年
8分
欲張り男のところに、よく働くが飯を食わない美しい女がやってきて女房になりました。最初は喜んだ男でしたが、ある日、蔵の米がごっそり減っているので、隠れて見ていると、女房は男の留守に米を炊き握り飯を作ると、髪をほどいて頭のてっぺんの大きな口から食べてしまいました。女の正体が鬼婆だったことを知た男は、鬼婆にとらえられ……。
お子さんたちから「きゃー」と思わず悲鳴が漏れたり息を飲んだりする率の高い作品です。
おばけを可愛く描く今の絵本にはない怖さが入った一冊です。
赤羽末吉さんの絵で描かれた女房の美しさと怖さが引き立つ絵本です。
絵本を開く前は、「読みにくそうかな」と敬遠してしまいそうですが、いざ読み始めるとあっという間に絵本の世界に引き込まれます。
おにばばになった女房の大きさが挿絵によってリアルに伝わってきます。
ですが、こんなに怖いおにばばにも怖いものがあったり、疲れたり、家族には優しかったりと、おにばばの以外な一面も見られます。
さて、主人公の男は無事おにばばから逃げ切れたのでしょうか??
こいぬのうんち クォン・ジョンセン/文
チョン・スンガク/絵
ピョン・キジャ/訳
平凡社
2000年
6分
「ぼくは、なんの役にもたたないのかなあ」 ちっぽけで、なきむしの、こいぬのうんち。けれど、春がおとずれたそのとき…。
作者の方が在日朝鮮人ということもあり、男の子の名前や掛け声に聞き覚えのない言葉が出てきます。
弱いものに対する愛情を作品にすることが多い作者です。
くさいうんちが主人公です。
なんの役にもただず、友達になった「つちくれくん」も主人の元へ帰りさみしい時を過ごしていました。
冬が過ぎたある日、目の前にたんぽぽの芽ちゃんが現れ希望をくれます。
お子さんの大好きなうんちの絵本とはまた違いますが、良い絵本です。
これはのみのぴこ 谷川俊太郎/作
和田誠/絵
サンリード
1979
5分
みんな大好きのみのぴこです。
のみのぴこから始まる世界にお子さんたちみんな夢中になる作品です。
読み方としては、文字が多くなるごとに、読む速度を速くしていくと面白く聞いてくれます。
これはジャックのたてたいえ
こちらも 「これはのみのぴこ」同じでだんだんと早口にしていくと楽しいです。
楽しいですが、どんどん早口になるので、読み手は大変です^^;
谷川俊太郎さんの詩って小学生だけが読むものではない!谷川俊太郎作品はおとなからこども、もちろん小学生までみんなで楽しめる詩なんです。
さっちゃんとなっちゃん 浜田桂子/作・絵
教育画劇
2002
4分
さっちゃんとなっちゃんはお隣同士。おまけに年も同じなの。それに二人はとっても仲良し。でもね、さっちゃんとなっちゃんって全然違うんだよ…。
さっちゃんとなっちゃんの家はお隣どうしだけど、さっちゃんとなっちゃんは全然違います。
さっちゃんとなっちゃんは好きなものも全然違う。
だけど、喧嘩したりもするけれど、さっちゃんはなっちゃんが大好きで、
なっちゃんもさっちゃんが大好きです。
だからふたりは仲良しです。
唯一ふたりが同じものがあります。
それは嫌いなもの。
さっちゃんとなっちゃんが同じく嫌いなものは絵本を読んで見てみてください。
しょうたとなっとう 星川ひろ子/写真・文
星川治雄/写真・文
ポプラ社
2003
8分
「なっとうはよ、まほうの食べものだかんな」 おじいちゃんと大豆を育てるしょうた。やがてそれは心のこもった納豆になったのです。納豆嫌いのしょうたが、おじいちゃんとの交流を通して、納豆ができるまでを知る写真絵本。
大人になってから読みました。
納豆を自分で作ろう!と楽しい気持ちになってしまう写真絵本です。
だってだってのおばあさん さのようこ/作・絵
フレーベル館
1982年
9分
「だって、わたしはおばあちゃんだもの」それが、くちぐせのおばあさん。でも、99さいのおたんじょうびに、ねこがかってきたろうそくは、たったの5ほん。つぎのひ、おばあさんは…。
30年近く読み繋がれている絵本のベストセラーです。
大人にも読んでほしい1冊です。
ねえ、どれがいい? ジョン・バーニンガム/作
まつかわまゆみ/訳
評論社
1983年
8分
「ねえ、どれがいい?」と聞きながら、つぎつぎ出されてくるのは、とんでもない選択ばかり。子どもたちは「どれもイヤ」といいながら、大喜びであれやこれやなやみます。
もしもの話として、主人公の男の子が色々な質問をしてきます。
その質問がとても突飛なことで聞いている側は「どれがいいんだろう?」と悩みます。
それでも質問は続きますし、
正直選ぶことが嫌な質問もあります。
「みんなならどれを選ぶかな?」
そうやって読み聞かせが終わった後にも楽しめる絵本です。
最後の質問にだけちょっと安心する選択肢が入っています。
どの選択肢を選ぶのか、みんなでワイワイ楽しみたい絵本です。
ピーナッツ なんきっっまめらっかせい こうやすすむ/文
中島睦子/絵
福音館書店
1993年
5分
落花生の固い殻をパキンとわると、ほら、中からピーナッツ!? 落花生となんきんまめと、ピーナッツは同じ豆を指す名前です。しかも、落花生が地面の下で実をつけるユニークな植物だって知っていましたか?夏のはじめ、地上に小さな黄色い花をたくさん咲かせた落花生は、その名のとおり花が落ちる頃、実をつける準備を始めます。しぼんだ花の根元から「はり」のようなものを伸ばします。この「はり」はぐんぐん下に向いて伸びていき、なんと、地面の下にもぐっていきます。そして、地面の下にもぐった「はり」が落花生になるのです。多くのマメ科の植物は、花が咲いたあと地上に実をつけ、それが地面に落ち、うまく地中に根をはれたものだけが、次の春に芽を出し、子孫を残していきます。しかし落花生は、自分で種を地面に埋めて、子孫を残します。進化の過程で、より多くの子孫を残すために落花生が考え出した知恵と言えるかもしれません。身近な落花生を通して、植物が子孫を残す仕組みを分かりやすく紹介します。植物を観察する新たな視点を、子どもたちに提供する、楽しいかがく絵本です。
ピーナッツなんきんまめ、落花生の違いが絵本で楽しく詳しくわかります。
わたしは、この3つが同じだなんてこの絵本を読むまで知りませんでした^^;
大人も勉強になります!!
ピーナッツなんきんまめらっかせいの違いがもっとよくわかるように、らっかせいを土に埋め成長を見守ります。
落花生はちなみに上記の写真のものです。
すると、あらあら不思議!!
大人でも(わたし笑)でも知らなかった落花生の成長がよーっくわかります。
落花生の成長がイラストで描かれているので本当にわかりやすいです!!
わたし 谷川俊太郎/文
長新太/絵
福音館書店
1981年
3分
わたしは山口みち子、5才。お兄ちゃんからみると“妹”でも、犬からみると、“人間”。わたしはひとりなのに呼び名はいっぱい。
様々な立場から見た「わたし」
「わたし」はひとりなのに、見る人によって色々な「わたし」になる。
ひとりのはずなのに、呼び方はいっぱい。
小さい頃に一度は考えたことのある不思議。
それが絵本になっています。
3、4年生むけオススメ読み聞かせ絵本リスト12選。 まとめ
小学3、4年生にオススメの読み聞かせ絵本を12冊ご紹介させていただきました。
谷川俊太郎さんはオススメです。
3、4年生にオススメの絵本は大人が読んでも感動するものが多いので、大人がひとりで読んでみることもオススメです。