今回は村上春樹さんの出版した小説を順番にまとめてみました。
以前村上春樹さんの騎士団長殺しを読ませていただきました。
私が大好きな「騎士団長殺し」のあらすじについて書いている記事もあります。
「騎士団長殺し」は初心者向けなのにお話の意味がわからない?様々な疑問を「騎士団長殺し」あらすじから読み解こう
この騎士団長殺しを読んでどハマりして、村上春樹さんのことをもっと知りたくなってしまいました笑❥
そのため今回は村上春樹さんの作品と人となりを一覧にしてお届けします。
「騎士団長殺し」作家 村上春樹とはどんな人なのか?
では、「騎士団長殺し」を書かれた著者本人村上春樹さんに迫ってみたいと思います。
村上 春樹(むらかみ はるき)
1949年1月12日
京都府京都市伏見区生まれ、兵庫県芦屋市育ち
1968年 早稲田大学第一文学部映画演劇科に入学
在学中は映画脚本家を目指していた
1971年 高橋陽子と結婚
1974年 ジャズ喫茶「ピーター・キャット」を開店(店名は以前飼っていた猫の名前)。
1975年 7年間在学した早稲田大学を卒業。
ふとした時に、小説を書こうと思い、毎晩ジャズ喫茶のテーブルで執筆
当時の村上春樹少年の愛読書は
河出書房の『世界文学全集』
中央公論社の『世界の文学』
村上春樹 初期3部作
これから先は村上春樹さんの作品をこよなく愛するハルキストさんと呼ばれるファンの間で、初期3部作として有名な3冊をご紹介します。
これらは「発行の順番通り読んだ方がいいかも。」
と言われている作品たちです。
もちろん順番通りでなくても楽しめます。
「「僕」と友人〈鼠〉もの」と呼ばれています。
1、風の声を聴け
発売日:1979/01 単行本:201ページ
1979年 第22回群像新人文学賞
第81回芥川賞野間文芸新人賞候補
わたしが一番最初に読んだ村上春樹さんの小説です。
あの頃は本当に読めなかったー^^;
こんな私の心情を表している本を発見してしまったので、こっちも読もうかなと。
2、1973年のピンボール
発売日:1980/01 単行本: 207ページ
1980年 第83回芥川賞
第2回野間文芸新人賞候補
講談社
3、羊をめぐる冒険
発売日: 1982/10 単行本: 405ページ
1982年 第4回野間新人文芸新人賞
「騎士団長殺し」がわたしは初心者ハルキストに一番進めたいと思っていますが、(長いと言って誰も読んでくれない(T ^ T))
長年のハルキストさんたちが一番、初心者ハルキストにオススメしたいのはこの「羊をめぐる冒険」だそう。
村上春樹さんの小説で一番有名な「ノルウェイの森」で面白さがわからなかったり、ハマれなかった人もこの羊をめぐる冒険を読むと、「面白い!!」とわかってくれるようです。
羊をめぐる冒険文庫版 上 はこちら
羊をめぐる冒険文庫版 下 はこちら
羊をめぐる冒険電子書籍版はこちら
羊をめぐる冒険文庫版 上下セット はこちら
この3冊で初期3部作ですが、
下記で紹介するダンス・ダンス・ダンスは、上記の羊をめぐる冒険と続けて読んだ方がいいです。
理由としては、そうしたほうが物語の流れ等、わかりやすいからです。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド
発売日:1985/6 単行本: 618ページ
第21回谷崎潤一郎賞受賞作品です。
村上春樹にとっては最初の書き下ろし長編小説。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 文庫本
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 新装版
村上春樹全作品4
全集なので、このシリーズを全部集めると村上春樹の作品が全部読めます笑
でも、厚いのと、冊数があると迫力が増して、読む気力が減退してしまうのが残念ポイント。
ノルウェイの森
発売日:1987/09 単行本: 上267ページ、下260ページ
「100パーセントの恋愛小説」というキャッチコピーでした。
ノルウェイの森 電子書籍版
村上春樹全集 6
村上春樹全集だと6巻に出ています。
村上春樹さんはこの作品のため、ヨーロッパに移住しました。
その後、上下巻合わせて430万部を売る大ベストセラーをうみだしました!!
ノルウェイの森 映画化もしています
主演は松山ケンイチくんと菊地凛子ちゃん
ダンス・ダンス・ダンス
発売日:1988/10 単行本: 上344ページ、下339ページ
ダンス・ダンス・ダンス 文庫本
ダンス・ダンス・ダンス 2冊セットはこちら
国境の南、太陽の西
発売日:1992/10 単行本:294ページ
「ダンス・ダンス・ダンス」から村上春樹の4年ぶりの長篇書下ろし小説。
あの日なら、僕はすべてを捨ててしまうことができた。仕事も家庭も金も、何もかもをあっさりと捨ててしまえた。――ジャズを流す上品なバーを経営し、妻と二人の娘に囲まれ幸せな生活を送っていた僕の前に、十二歳の頃ひそやかに心を通い合わせた同級生の女性が現れた。会うごとに僕は、謎めいた彼女に強く惹かれていって――。
ねじまき鳥クロニクル
第1部発売日:1994/04 単行本:第1部 308ページ、第2部 356ページ、第3部 492ページ
第47回読売文学賞受賞。
「人が死ぬのって、素敵よね」彼女は僕のすぐ耳もとでしゃべっていたので、その言葉はあたたかい湿った息と一緒に僕の体内にそっともぐりこんできた。「どうして?」と僕は訊いた。娘はまるで封をするように僕の唇の上に指を一本置いた。「質問はしないで」と彼女は言った。「それから目も開けないでね。わかった?」僕は彼女の声と同じくらい小さくうなずいた。
「今はまちがった時間です。あなたは今ここにいてはいけないのです」しかし綿谷ノボルによってもたらされた深い切り傷のような痛みが僕を追いたてた。僕は手をのばして彼を押し退けた。「あなたのためです」と顔のない男は僕の背後から言った。「そこから先に進むと、もうあとに戻ることはできません。それでもいいのですか?」
僕の考えていることが本当に正しいかどうか、わからない。でもこの場所にいる僕はそれに勝たなくてはならない。これは僕にとっての戦争なのだ。「今度はどこにも逃げないよ」と僕はクミコに言った。「僕は君を連れて帰る」僕はグラスを下に置き、毛糸の帽子を頭にかぶり、脚にはさんでいたバットを手に取った。そしてゆっくりとドアに向かった。
スプートニクの恋人
発売日:1999/04 単行本:309ページ
「すみれがぼくにとってどれほど大事な、かけがえのない存在であったかということが、あらためて理解できた。すみれは彼女にしかできないやりかたで、ぼくをこの世につなぎ止めていたのだ」 「旅の連れ」という皮肉な名を持つ孤独な人工衛星のように、誰もが皆それぞれの軌道を描き続ける。 この広大な世界で、かわす言葉も結ぶ約束もなくすれ違い、別れ、そしてまたふとめぐりあうスプートニクの末裔たちの物語。
海辺のカフカ
発売日:2002/9/12 単行本:上397ページ、下429ページ
「君はこれから世界でいちばんタフな15歳の少年になる」――15歳の誕生日がやってきたとき、僕は家を出て遠くの知らない街に行き、小さな図書館の片隅で暮らすようになった。家を出るときに父の書斎から持ちだしたのは、現金だけじゃない。古いライター、折り畳み式のナイフ、ポケット・ライト、濃いスカイブルーのレヴォのサングラス。小さいころの姉と僕が二人並んでうつった写真……。
四国の図書館に着いたカフカ少年が出会ったのは、30年前のヒットソング、夏の海辺の少年の絵、15歳の美しい少女――。一方、猫と交流ができる老人ナカタさんも、ホシノ青年に助けられながら旅を続ける。〈入り口の石〉を見つけだし、世界と世界が結びあわされるはずの場所を探すために。謎のキーワードが二人を導く闇の世界に出口はあるのか?
アフターダーク
発売日:2004/9/7 単行本:288ページ
「エリは今、眠っているのよ」とマリは打ち明けるように言う。「とても深く」「みんなもう眠ってるよ、今の時間は」「そうじゃなくて」とマリは言う。「あの人は目を覚まそうとしないの」真夜中から空が白むまでのあいだ、どこかでひっそりと深淵が口を開ける。4人の男女はそれぞれの場所で、夜の闇のいちばん深い部分をくぐり抜ける。
1Q84
出版社:新潮社 発売日:[BOOK1,2] 2009/5/29、[BOOK3] 2010/4/16
単行本:BOOK1:554ページ、BOOK2:501ページ、BOOK3:602ページ
1Q84 文庫本はこちら
1Q84年──私はこの新しい世界をそのように呼ぶことにしよう、青豆はそう決めた。Qはquestion markのQだ。疑問を背負ったもの。彼女は歩きながら一人で肯いた。好もうが好むまいが、私は今この「1Q84年」に身を置いている。私の知っていた1984年はもうどこにも存在しない。……
ジョージ・オーウェルの一九八四年が村上春樹さんの1Q84のタイトルの由来になったとも言われています。
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
発売日:2013/4/12 単行本:376ページ
多崎つくる、鉄道の駅をつくるのが仕事。名古屋での高校時代、四人の男女の親友と完璧な調和を成す関係を結んでいたが、大学時代のある日突然、四人から絶縁を申し渡された。
何の理由も告げられずに――。
そして待望の騎士団長殺しに続いていくわけです。
騎士団長殺し
発売日:2017/2/24 単行本:第1部 376ページ、第2部 544ページ
「騎士団長殺し」は初心者向けなのにお話の意味がわからない?様々な疑問を「騎士団長殺し」あらすじから読み解こう
詳しいあらすじや感想は上の記事に書いてありますのでよかったらお読みくださいませ。
村上春樹さんは『村上RADIO」というラジオをしています
この「村上RADIO」は村上春樹さんが初めてディレクターになり、テーマに合わせて選曲しお話をしてくださるラジオ番組です。
HPより画像をお借りしました。
フジモトマサルさんのイラストも可愛い
TOKYOFM 日曜日19:00〜19:55まで
次回は2020年4月26日
村上春樹作品一覧。初心者にオススメの小説とこう読んだほうがいい村上春樹の長編小説の順番 まとめ
村上春樹さんの作品は、初期3部作と呼ばれる3冊は、「僕と鼠もの」シリーズと呼ばれ熟年ハルキストさんたち一推しです。
そしてこの初期3部作とダンス・ダンス・ダンスはシリーズになっています。
他の村上春樹さんの作品は原則として、作品ごとに独立しているので、どの作品から読んでも違和感はありませんし、お話が続いているわけでもありません。
ですが、どの作品も水面下でぼんやり繋がっています。
深く村上春樹さんを知った読者さんになると、そんなところも楽しめるようになります。
目指せ!熟年ハルキスト!!
ちなみに、2回も芥川賞の候補にノミネートされたのに、受賞できなかった理由は、芥川賞の批判をしたからだとか。。。
良い作品を世に出したのだから受賞でいいのに。。
ではでは
最後までお読みくださりありがとうございました