第158回直木賞受賞「銀河鉄道の父」門井慶喜(かどい よしのぶ)著 あらすじ&銀河鉄道の父の著者がこの作品を書こうと思った訳

第158回直木賞受賞「銀河鉄道の父」門井慶喜(かどい よしのぶ)著 あらすじ&著者がこの作品を書こうと思った訳は

今回ご紹介する本は「銀河鉄道の父」です。

宮沢賢治好きなんですよねー

初めて知ったのは中学校の英語の授業。

注文の多い料理店」でした。

そこから時はたち、ある講座で「銀河鉄道の夜」の解説を聞いてからハマりました。

今回はそんな賢治のお父さんが出てくるお話。

銀河鉄道の父」です。

児童書に出てくる賢治のお父さんとは全然違うので本書を読んだ後に伝記を読んでみても面白いかも。

銀河鉄道の父 登場人物

  • 宮沢政次郎

岩手県花巻で先代から続く質屋の主人で賢治の父親。

情に厚い性質で、賢治を何かと甘やかしてしまう、浄土真宗門徒。

尋常学校時代の成績はトップクラスだったが、政次郎の父親から「質屋に学問はいらね」といわれ、進学できなかった過去がある。

  • 宮沢賢治

言わずと知れた国民的作家だが、生前は、中央文壇にはほとんど名を知られていなかった。

「雨ニモ負ケズ」や「銀河鉄道の夜」を書いた

幼いころから病弱で、鉱物に興味を示していた。

父に進学を許され、盛岡高等農学校まで卒業。

一途で生真面目で情熱的。

  • 宮沢トシ

賢治の上の妹

学問優秀で、中学も主席卒業し、東京の女学生。

頭脳明晰で、時に父の政次郎も言い負かしてしまうほど気が強い。

  • 宮沢清六

賢治の弟

兄を慕っている

宮沢家の商売を継いで、自動車部品などの販売に乗り出す商才ある若者。

素直。

銀河鉄道の父 著者はどんな人

門井 慶喜(かどい よしのぶ)

1971年群馬県桐生市生まれ。同志社大学文学部文化学科文化史学専攻(現・文学部文化史学科)卒業。

大学卒業後、1994年から2001年まで帝京大学理工学部に勤務し、初めて文学賞に応募したのは2000年の創元推理短編賞でした。

キッドナッパーズ

2003年:オール讀物推理小説新人賞受賞「キッドナッパーズ」 デビュー。

東京帝大叡古教授

2015年:『東京帝大叡古教授』が第153回直木賞候補

家康、江戸を建てる

2016年:『家康、江戸を建てる』が第155回直木賞候補

『マジカル・ヒストリー・ツアー ミステリと美術で読む近代』で日本推理作家協会賞(評論その他の部門)、咲くやこの花賞(文芸その他部門)受賞。

著者 門井慶喜(かどい よしのぶ)が「銀河鉄道の父」を書いたきっかけは宮沢賢治の伝記漫画

銀河鉄道の父を書くきっかけは、自分の子どものために買った宮沢賢治の伝記漫画を読んで、賢治の父親・宮沢政次郎に興味を持ったからでした。

その漫画にはほんの少ししか出てこないお父さんが、すごく印象的でした。

どちらかというと賢治を抑圧するキャラクターとして書かれているのですが、大人が読むと、責任感のある人なんだな、と伝わってきたことが一番興味をそそられたところだったそうです。

賢治が入院した時に父自ら看病したというエピソードには、そんな父親が明治にいたのかと驚きました。

父政次郎に関する資料は、小説も研究書もないので、賢治の回想録、回想記事の類から情報を集めました。その中に、ついでみたいに「あの時お父さんもおられまして」という文章が1行2行あるものを寄せ集めていって、情報として蓄積していきました。

といった著者門井慶喜(かどい よしのぶ)さんのお話もありました。

子どもの本を読んでみたら、そこに出てくるお父さんが現代の心理でわかる話だなと思い書き始められたそうです。

銀河鉄道の父 あらすじ

宮澤賢治の父、政次郎が京都で、息子の誕生を告げる電報を受け取るところから始まります。

「賢そう」に見えるから「賢治」と名付けられた赤ちゃんでした。

以降、物語は賢治が育っていく様子から息を引き取るまでを時系列で、父親政次郎の目線から語っていきます。

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第158回直木賞受賞「銀河鉄道の父」門井慶喜(かどい よしのぶ)著 あらすじ&著者がこの作品を書こうと思った訳は まとめ

幼い頃、赤痢で入院した賢治を夜通し看病する政次郎、鉱石マニアになる賢治、成績優秀で進学したものの、家業の質屋を継げない、法華経に入信し、家を飛び出してしまう賢治。

肺病を患い、故郷に戻ったり東京に行ったり、妹トシを看取ったり壮絶な人生を歩む賢治。

永訣の朝など、トシ子が亡くなる直前に書いた詩など読んでいた賢治の像や厳しい父への反抗と取られていた多くの事柄が実はもっと現代的だったのかもしれないと思わせてくれた作品でした。

孤独と寂しさを抱え続けていたと思われていた賢治が、これほどもでに深い父の愛を受けていたと感じさせる資料が残っていたことがとても嬉しく感じられます。

なんとも楽しい作品です。

お読みくださりありがとうございました。

プロフィール

 

司書歴13年。

これまで培ってきた図書館員としての知識を綴り最近はやりのイベントについてやオススメの本についてや、本に関わるアレコレを書いています。

 

私はこのサイトを通じて、全然本を読んだことがない、興味すらないという方には「きっかけ」を

本は読んだことはあるけど、この本読んだことがないなという方には、「魅力」を

そして、

本なんか毎日読んでいるよという読書家さんには「他の人の感想」を

お伝えしたいなと思っています。

良かったらみなさんのオススメの本も教えてくださいね♪

 

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