今回は小学校低学年向けの読み聞かせ絵本を紹介します。
小学校低学年のお子さんは大人が思っている以上に文字に対する興味がある年頃なので、どんな絵本を読み聞かせしても楽しく聞いてくれます。
ですが、小学校低学年のお子さんに読み聞かせをする絵本となると、大変。
学校で読み聞かせを頼まれるお母さん方、ボランティアさんは絵本をひとつ選ぶのにも一苦労だと思います。
せっかく学校に出向いて絵本を読むのだからその、読み聞かせの時間を有意義なものにしてあげたい!
そう考えるものですよね?
今回は、以前お伝えした絵本の他にもオススメはあるのか?というご質問をいただいたので、それにお答えした形での記事にしたいと思います。
今回も良書と言われる児童書ロングセラーの中からお伝えしていきます!!
前回の記事はこちら
【小学3年生】自分でも読める絵本!読み聞かせもできる絵本!オススメ3選
王さまと九人のきょうだい
君島久子/訳 赤羽末吉/絵 岩波書店
おおむかし、ある村に、いつも「子どもがほしい、子どもがほしい」と思っている、としよりの夫婦がすんでいました。おばあさんが悲しんでいると、白いかみの老人があらわれて、ひとつぶのめば子どもがひとり生まれるという小さな丸薬を九つくれました。おばあさんがその丸薬をのむと、まもなくおなかがふくらんで、ある日とつぜん、九人のあかんぼうが生まれたのです。
その名も、「ちからもち」「くいしんぼう」「はらいっぱい」「ぶってくれ」「ながすね」「さむがりや」「あつがりや」「切ってくれ」「みずくぐり」という変わった名前。
九人が成長したころ、王さまの宮殿で、いちばん大事なはしらが倒れてしまいました。困った王さまは「はしらをもとどおりにできたものには、のぞみのほうびをとらせる」とおふれを出すのですが・・・。出版社あらすじより
練習で自分一人で読んでいる時からおもしろいなーと思う絵本でした。
ちょっと長めの12〜15分かかる読み聞かせ絵本です。
読み聞かせのプロになってくると王さまと九人の王さまを暗記して、空で読む「素話」というお話し方をされる方もいらっしゃいます。
\ほんとすごい!!/
自分で読んでちょっと長いなあと感じるお話しですが、読んでみると、意外とお子さんたちに人気の民話絵本。
絵が古臭いからと敬遠されがちですが、お子さんたちは実はこんな絵を美しいなと見ているんだなというのがよくわかる絵本です。
読み方の練習としては、何度も声に出して読みお話の全体の流れをしっかりつかみます。
九人の兄弟の活躍をただ丁寧に読むとメリハリがないのでお話の流れに沿って読んでみましょう。
「王さまと九人のきょうだい」は、少人数民族を主人公にした中国の民話です。
50年近くも子どもたちに親しまれてきた絵本で、今も昔も人気があります。
児童図書の世界では古くからあり読み継がれてきた絵本を良い本「良書」として扱い、読み聞かせ時にも多用します。
まさに、児童書のロングセラーです。
ちょっとしたお遊びで、3見開き目に、九人のきょうだいが生まれたときの挿絵が挟まれているのですが、それがどの子か当てるというのをやっても楽しいと思います。
お子さんたちは九人の兄弟の名前のところで強く惹きつけられるため、喜んでくれます。
長いお話なので、5年生に読んでもOKです。
だいくとおにろく
松井 直/再話
赤羽松吉/画
福音館書店
小学3年生むき
何度橋をかけてもたちまち流されてしまう川に、橋をかけるよう村人に依頼された大工が、川岸で思案していると、鬼が現れて、目玉とひきかえに橋をかけてやるといいます。いいかげんな返事をしていると、2日後にはもうりっぱな橋ができあがっており、鬼は目玉をよこせとせまります。「おれのなまえをあてればゆるしてやってもええぞ」と鬼がいうので、大工は……
出版社より
前半は、どうしても流されてしまう橋をどう架けるか
後半は、橋を架けてくれた鬼にどうしたら目玉をわたさないかで思案するおはなしです。
聞き手は「どうなるか、どうなるか」と目が離せなくなっちゃいます。
表紙の大工が悩んでいる絵が可愛いですよね。
何か企んでいそうなおにろくも可愛い❥
日本の昔話を読み聞かせるときは、ちょっと昔の今は使わない言葉をおこさんたちがどう解釈してくれるのか、疑問でした。
でもお子さんたちはなんとなく文脈を理解しお話を聞いてくれていました。
どうしても意味の通らないときはあとで聞いてきてくれるので安心なんです。
お子さんの臨機応変さには毎回驚かされます。
また、絵が墨で描かれているところに、色が塗ってあります。
この絵によって、昔話の世界観をより豊かに見せてくれています。
【児童書のロングセラー】昔から今までずっと読み継がれている児童書のことを良書といい、読み聞かせにオススメの5選
【小学校低学年向け】王様と九人のきょうだいやだいくとおにろくなど読み聞かせに最適絵本をご紹介 まとめ
王さまと九人のきょうだいは、読み聞かせをするととっても喜ばれる絵本です。
少人数のお話会では九人のきょうだいの名前を当てたりすると盛り上がります。もちろんおにろくのお話もみんなで当てっこしたいですね。
昔話は、なんでそうなるの?といった都合の良い展開が多いので面白いです。
お子さんの大好きな昔話是非読んであげてくださいね
最後までお読みくださりありがとうございました。