今回はずーと読み継がれているロングセラーの児童書のご紹介です。
児童書は時間を経てないと、良い本(良書)だという評価を得ることができません。
そのため、記事にてご紹介する児童書はとても古いものが多いですが、ロングセラーになり、たくさんの司書の良書認定は出ています(任意)ので安心してお選びください。
それでは、図書館界で良書認定されているロングセラー児童書をどうぞ
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ロングセラー児童書1:よかったねネッドくん
受賞歴:全国学校図書館協議会・選定図書(1997)
パーティーに出かけたネッドくん。運がよかったり悪かったり、スリル連続の大冒険。アメリカで爆発的な人気をよんだ絵本です。
ラッキーなことは、カラーのページで。
アンラッキーなことは、白黒で描かれています。
ラッキーとアンラッキーを繰り返し、無事ネッドくんはパーティー会場へ着けるのでしょうか。
この絵本を読んでいると、人間万事塞翁が馬。
どんな出来事もただ起きているだけ。全てを受け入れていこう。というメッセージをわたし個人は受け取りました。
大人が読んでも面白い絵本でした。
もちろんお子さんは、繰り返しが大好きなので、お子さんはもっと楽しめる絵本です。
長い年月楽しまれてきた作品だけあって、大人のエゴが含まれておらず良い作品です。
ロングセラーになるのに納得!!
ロングセラー児童書2:すてきな三にんぐみ
作:トミー・アンゲラー
訳:今江祥智(いまえよしとも)
受賞歴:中央児童福祉審議会・特別推薦(1971)
国際アンデルセン賞・画家賞・次席(1980)
国際アンデルセン賞・画家賞・次席(1978)
宝集めに夢中だった、黒マントに黒帽子の3人組の大盗賊。ひょんなことから孤児たちを集め、すてきなお城をプレゼントしました。
いつでもおこさんに人気の「すてきな三にんぐみ」です。
表紙はちょこっと怖いですが、最後はとっても心があたたまるおはなしです。
銭形平次や石川五右衛門のようなスッとした爽快感が残ります。
そして、なんのためにお金をためているのか、考えさせられます。
ちょっとpoint!
トミーウンゲラーやトミーアンゲラーなど、ロングセラー絵本なので時代によってこの著者の読み方が変化しています。
図書館ですてきな三にんぐみが見つけられない時は、図書館員に聞いてみてくださいね
ロングセラー中のロングセラーですね。
ロングセラー児童書3:はけたよ はけたよ
文:神沢利子(かんざわとしこ)
たつくんはひとりでパンツをはけない。裸のまんまで外にとびだしたら、動物たちに見られ、おしりにしっぽがないぞと笑われます。
はけたよ はけたよ を読んだ後にお子さんのお着替えの時にこの「はけたよ はけたよ」というセリフを言うと楽しんでスムーズにパンツを履いてくれます。
日常生活にも溶け込めるロングセラー絵本です。
ロングセラー児童書4:からすのパンやさん
いずみがもりの木の上には、みんな、からすのうちがあり、
その中くらいの木に「からすのパンやさん」のお店がありました。そして、その「からすのパンやさん」のうちに四羽のあかちゃんが生まれました。
オモチちゃん、レモンちゃん、リンゴちゃん、チョコちゃん。
お父さんとお母さんは、優しく大事に育てました。でも、彼らのおうちはパンやさん。とにかく忙しいのです。
40年前の作品ですが、からすのパン屋さんのワンオペぶりは現在と変わりありません。
児童書なのでハッピーエンドを迎えますが、そこに行き着くまでのプロセスにドキドキします!!
かこさとしさんのおはなしはどれもこれもロングセラーになっています。
シリーズにもなっているので、すべてのからすシリーズをお読みいただきたいです。
このトートバッグセットは普通に欲しいです❥
絵本もからすのパンやさんとからすのおかしやさんが付いてくるのでプレゼントに最適です🎵
かこさとし おはなしのほん
かこさんのおはなしはどれも名作でロングセラーになっています。
ロングセラー児童書5:はらぺこあおむし
作:エリック・カール
訳:もりひさし
受賞歴:ようちえん絵本大賞(2011)
小さなあおむしは、もりもりと食べつづけて美しい蝶になった。数や曜日の認識をおりこみ、穴あきのしかけをこらした斬新な絵本。
言わずと知れた大ベストセラーでロングセラー
今の小さいお子さんでも知らない子はいないほど!!
ちょっとしたしかけがあり、そのしかけが気にいるお子さんが多数いらっしゃいます。
YouTubeなどの機械を使ってお子さんを、あやさなくてもこの「はらぺこあおむし」が1冊あれば大丈夫なんだよというお母さんのお声も多く聞きます。
こちらのはらぺこあおむしおむつセットを出産祝いにプレゼントしたら友人は大喜びしてくれました。
はらぺこあおむしのぬいぐるみは、図書館に飾ってあっても大人気です。
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ロングセラー絵本の定義
ここまでずっとロングセラー絵本と言い続けてきましたが、最後にさらっとロングセラー絵本とはなんぞや?というところに触れたいと思います。
ロングセラー絵本は30年ほど読み継がれているものを一般的に呼んでいます。
ロングセラーとは児童書の特徴のひとつで、50年読み継がれている絵本も少なくありません。
この記事でご紹介した絵本もその類です。
絵本は基本的に20年を経て一人前といわれます。
その背景には、絵本を読み聞かせした側のおとな、聞いていた子どもがいます。
この関係がどんどん成熟し、おじいちゃんおばあちゃんになりお話を聞いていた子どもが小さい頃に聞いた絵本をまた楽しむかもしれません。
そういった時代を超えて同じものを楽しいと思える気持ちを共感しずっと読み継がれていくことを目指しているのが児童書の特徴です。
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【児童書のロングセラー】昔から今までずっと読み継がれている児童書のことを良書といい、読み聞かせにオススメの5選 まとめ
今回は児童書のロングセラーをご紹介いたしました。
この5点は図書館員が自信を持ってオススメできるロングセラー絵本となっております。
- 良い作品は時間をかけて育っていく。
- ロングセラーなるのには訳がある。
そんな風に児童書に関して言えば考えればいいのかな?と思っております。
読み聞かせに困ったら、こちらに掲載の児童書の中身をご確認くだされば何かのお役には立てるかと思います。
最後までお読みくださりありがとうございました。