今回は昔話を読み聞かせで選ぶ時のポイントをお送りします。
現在では、たくさんの作家さんや出版社さんが昔話を再話(物語を文章に起こすこと)して絵を載せた子ども向け絵本として出版してくれています。
その分読者や読み聞かせの読み手としては、絵本がたくさんありすぎて、ありがたいけど選ぶのは大変!!笑
「もう、昔話ならなんでもいい!」
そう思ってしまった時の読み聞かせにおすすめな昔話絵本の選び方を集めてみましたので、よかったら参考にしてみてください。
昔話絵本を読み聞かせで使うときの注意点
昔話絵本を読み聞かせで使うときの注意点は
- おはなし、物語についての注意点
- 絵についての注意点
のふたつがあります。
お話についての注意点
1、ストーリーがもとの話にそっているものか
昔話は、同じ題名で何種類もの絵本が出版されています。
たくさんの絵本が出版されているということ自体は、とても良いことなのですが、作者や出版社が異なると、同じももたろうであっても、「同じお話?」というほど、内容が変わっているものがあります。
なぜ、お話が変わってしまうかというと、
昔話の特徴として、古くから伝わる原作を
絵本を描くそれぞれの作家さんや出版社さんによって独自に再編しているからなんです。
よく、昔話の絵本の表紙には、「再話」という文字が書いてあるのですが、
その再話というのが、「独自に再編しているよ」というあらわれなんです。
ですので、同じタイトルであっても内容が全く異なるということが起こるんです。
そして、いくらもとのお話が残酷なものであってもお子さんは大丈夫なんです。
昔話によっては人が死んだり、良い終わりをしないものもあります。
お子さんは大人からしたら小さく見えるけれど、現実の世界とお話の世界の違いがわかっています。ですから安心して読み聞かせをしてあげてください。
日本の昔話には、昔の日本の文化が詰まっているので是非読んであげてください☆
原作に忠実な元のおはなしを読んであげてくださいね。
そして、どれが元のお話かわからない場合は、お気軽に図書館にお声掛けくださいませね。
2、耳からお話が入ってくることだけで、場面が想像でき、お話がわかるか
この記事のうしろのほうでもお話していますが、
昔話はずっと現代で「素話」と呼ばれる口伝えによって行われていました。
ですから、
お話を耳で聞いただけでお話の情景が浮かんでくることが必要なんです。
また、絵本の文章は綺麗なものをお選びください。
読み聞かせ初心者のお局司書直伝絵本の選び方!!絵本の読み聞かせが初めてでも大丈夫!な絵本選びのポイント5つだけ。
絵についての注意点
1、物語をよく伝えているか
たまに、昔話絵本に載っているページの絵が全然違うものを表している場合があります。
そういった文章と絵のチグハグした絵本は、聞いているお子さんも混乱してしまうので、避けるようにしましょう。
2、画家が描き過ぎていないか
上記でも少し触れましたが、大人が「ちょっと残酷だなー」と思うお話もお子さんはそれほど気にしません。
しかし、その残酷さが絵になるととたんに印象に残るようになってしまうんです。
絵本の絵をえがく作家さんがその残酷さをどう表現しているか、をきちんと確認してから読み聞かせに適した絵本を選んであげてくださいね。
3、輪郭がはっきりしているか
絵がぼんやりしている絵本は、一番遠くにいるお子さんに見えづらくなってしまいます。
これは昔話絵本だけに限らず注意したい点です。
昔話がこんなにも長い間、伝わってきた理由
昔話は基本、人から人へ口伝えで伝わっていました。
ですから微妙にお話が変わっていたりします。
今の時代で言えば、昔話ってこんなイメージです。
素話やストーリーテリングで聞いてきたお話をお子さんがおうちで流暢にお話されることはありませんか?
または、
ご自身が小さい時、ご自身の親御さんに寝る前お話してもらった「ももたろう」や「きんたろう」は今でも覚えていて、そらでお話できませんか?
それらのことと昔話の継承のされ方って一緒のことなんです。
そして、お話を聞くことは、
耳で聞いて頭の中でイメージをふくらませることが本来の形なんです。
(ですから、読み聞かせをすると頭がよくなる!!って言われているんですね!!)
昔話を読み聞かせするときに注意したい絵本選び まとめ
昔話を読み聞かせする場合の絵本選びには現代の絵本を選ぶときには出てこなかった注意点が出てきますね。
ですが、読み聞かせする前に下読みをして、
「この言葉はわかりにくいかな」
「ちょっと興味がわきにくかな?」
と思ったら同じタイトルの違う作家さんのお話に切り替えることもできますね。
昔話を読み聞かせで使いたい!みんなが知っている王道の昔話4選!!
いつでも読み聞かせをする前には下読みが大切ですね!!
最後までお読みくださりありがとうございました。