「ブックスタート」という言葉を聞いたことはありますか?
本日のお話はブックスタートについてです。
初めてブックスタートという言葉を聞いたあなたにもわかるよう、優しく詳しく書いていきますね!!
ブックスタートとは
ブックスタートは、
0歳児健診などの機会に、絵本をひらく楽しい「体験」と「絵本」をセットでプレゼントする活動です。
お子さんがいらっしゃる方はお子さんの何ヶ月か検診のときに
お知らせが来るのでご存知の方もいらっしゃるかと思います。
保健センターなどで行われる検診のときに本の読み聞かせを行なっています。
抱っこのぬくもりの中で絵本を読んでもらう心地よさや嬉しさを「すべての赤ちゃん」に届けます。
赤ちゃんの幸せを願い、行政と市民が連携して行う自治体の事業です。
ブックスタートをする場所
市町村等で違いがあると思いますが、保健センターで行われることが多いです。
ブックスタート対象者
ブックスタートは、すべての赤ちゃんとその保護者を対象としています。
絵本に関心のある人だけではなく、すべての赤ちゃんの身近に絵本を感じてもらいたいからこそ行なっている事業でもあります。
またブックスタートは早期教育ではなく、赤ちゃんとまわりの大人がみんなで楽しい時間を分かち合える環境を育むことを目指しています。
ブックスタートの発祥地
ブックスタートは1992年にイギリスで始まりました。
絵本コンサルタントであるウェンディ・クーリングさんが、絵本を楽しんだ経験が一度もないという、ある男の子と出会ったことが、活動を発案したきっかけでした。
キャッチフレーズは
“Share books with your baby!”。
ただ絵本を「読む(read books)」のではなく、
赤ちゃんと絵本を開く楽しいひとときを「分かち合う(share books)」ということをあらわしています。
そして絵本をたのしむきっかけを、すべての赤ちゃんのもとへ届けようと、この活動は始まりました。
その後2001年に、日本が世界で2か国目に開始して以降、世界各地にも広がっています。

すごいね!!
日本でのブックスタートの始まり
ブックスタートは2001年に日本で開始しました。
イギリスに次ぎ、世界で2番目に始めました。
日本では、2000年の「こども読書年」を機にブックスタートが紹介されました。
2000年11月、東京都杉並区での約200家庭を対象としてブックスタートの試験対応を開始
2001年4月に12市町村で本格的な活動が始まり、その後全国各地に広がっています。
今では全国1000以上の市区町村が行っています。
ブックスタートの運営
ブックスタートは、市区町村の事業として主に自治体の財源で実施されます。
各地では、図書館・保健センター・子育て支援課・市民ボランティアなどが、赤ちゃんの幸せを願う気持ちを共有し、事業を運営しています。
ですから、
ブックスタートの開催地が保健センターであることにも納得ですね!!
ブックスタートでもらえる「ブックスタート・パック」
ブックスタートに検診で参加していただくと、もらえるものがあります。
その名もブックスタート・パック。
ブックスタート・パックの中身は「絵本」や「地域の資料」などを組み合わせたものをお渡ししています。
絵本は必ず入りますが、絵本のタイトルや冊数、資料の種類、布製バッグの有無など、パックの内容は自治体ごとに異なります。
このブックスタート・パックは本当に自治体によって様々です。
ブックスタートをしていても、絵本の提供がない自治体、布バックのない自治体。様々です。
ブックスタートでお渡しする絵本
NPOブックスタートが選んでいます。
3年に1度「絵本選考会議」を開き、5名の委員が、30タイトルを選んでいます。
選考対象となるのは日本国内において、おおよそ満2歳児以下を対象に出版流通している絵本です。
ブックスタート赤ちゃん絵本
あ・あ
三浦太郎
童心社
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表紙には、にっこりわらったあかちゃんの笑顔。この絵本は、「も・も」という、2つの音が重なる言葉?音?から、はじまります。「と・と」「く・く」「ぶ・ぶ」というはずむような音と、削れるところまで削り込まれるほどにシンプルでありながら、あたたかく、かわいらしく、したしみやすい力の漲った絵で展開していきます。、次々と変わっていく、やわらかくて、やさしい色のしかれたバックに包まれて、原初的な言葉とも音ともいえないような音を、声に出しながら、あかちゃんと一緒に絵を見つめていく。ゆっくりと、ゆったりと、ページをめくりながら、絵本を味わっていく。確かな心の通い合いが時間できます。
いないいないばあ
松谷みよ子
童心社
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「あかちゃんがほんとうに笑うんです。」1967年、発売当初より多くの読者からいただくうれしい声。「あかちゃんだからこそ美しい日本語と最高の絵を」の想いから、日本初の本格的なあかちゃん絵本として誕生して半世紀、あかちゃんがはじめて出会う一冊として、世代を越えて読みつがれています。
いないいない、ばあ。にゃあにゃが、くまちゃんが、ほらね、いないいない…。
くだもの
おーなり由子 文
はたこうしろう 絵
講談社
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みどり色の大きな「すいか」が、どっしりと置かれている。ページをめくると、「さあ どうぞ」の言葉とともに、みかづき型に切り分けられた、真っ赤なすいかがひと切れ。フォークもちゃんと、添えられている。
くりは、イガから出して、皮をむいて。ぶどうはきれいに洗われ、水滴が光っている。りんご、なし、もも、いちご…まず丸ごとの果物を見せ、次にすぐ食べられる状態にしたものを紹介していく。
最後のバナナだけは、ちょっと違う。房からはずしただけで、「さあ どうぞ」。そして「ばななのかわ むけるかな?」。次にバナナを食べるときには、子どもはきっと大喜びで皮をむきたがるはず。
甘い香りが漂ってきそうなほど、細部までていねいに描かれた果物たちに思わず手を伸ばしたくなる。淡い光をあてたようなふんわりとした描き方が、ただリアルなだけではないやさしい雰囲気を作っている。食べることへの興味を存分に引き出してくれる平山和子の食べ物の絵本には、ほかに『やさい』、『おにぎり』、『いちご』がある。(門倉紫麻)
保育士をしていたときお子さんたちに一番人気のあった絵本です。
ブックスタートって何?生まれて初めての絵本をもらえるっ行政サービス。イギリスで始まったんだよ。
さて今回はブックスタートについてお話ししました。
ブックスタートについて知らなかった方も知っていた方も、
「ほうほう」と思っていただけたらなあと思います。
これからブックスタートに参加する予定のある方はお楽しみに。
最近のブックスタートは赤ちゃんのお母さんだけでなく、
赤ちゃんのお父さん、赤ちゃんのお母さんのお母さん、などなど大所帯でご参加くださる方が増えています。
ご自身のお子さんの時には「ブックスタートやってなかったー」と残念な気持ちになった方もお孫さんのブックスタートにご参加くださいね♬
最後までお読みくださりありがとうございました。