本日のお話は、読み聞かせをするときの絵本の選び方のポイントです!
本屋さんに行くと絵本コーナーにはおすすめの絵本がずらりと平置きしてあります。
「たくさんあって嬉しいし、楽しいけど、たくさんありすぎて選べない!!(^◇^;)」
「いったいどれを子どもに読んであげれば喜ぶの?」
「どれが子どもに良い本なの?」
などなど、悩んでしまい、結局何も買わずに帰ってきた(^_^;)
そんな経験はありませんか?
わたしはありますよー
買うとなると、ハードル上がりますしね!!
そんな私のような方は是非図書館にお越しくださいね❥
今回の記事では絵本を選ぶコツをお話させていただきますね!!
司書は何を見て、読み聞かせの本を選んでいるのか!?
読み聞かせをするのに良い絵本は、絵本の世界を楽しめること
絵本を選んでいただくときに、1番に心にとめておいて欲しいことは、お子さんが
絵本の世界を楽しめるかということです。
大人の考える良い絵本って、ためになったり、有名だったり、教訓めいていたり、、
ですが、読み聞かせをするという目線で絵本を見たときの「良い絵本」というのは
子どもが自分で読んだり人に読んでもらったりしたときに、
その絵本の世界に自然に入り込み、読んだ後、深い感動とともに、お友達に共有したくなっちゃうような心が踊らされる絵本が良い絵本だと思っています。
深い感動は、大きくなった後も心に残っているものです。
そしてその感動は、お子さんの心を豊かに育んでくれることでしょう。
また、「良い絵本」は聞いてくれたお子さんそれぞれによって変わってきます。
それが個性というものですもんね。
ですから、「あの子が良いって言ってた本なのに、うちの子は見向きもしない」
なんてがっかりされなくて結構です。
ひとりひとりのお子さんにあった「良い本」を探していけばいいんです♫
読み聞かせの本は、読み手自身がその絵本が楽しめたかどうかで選ぼう
ご家庭でご自身のおこさんひとりかふたりに少人数で読み聞かせをしてあげる時は
お子さんの読んで欲しいと言った本を読んであげることが1番です。
もし、パーティー等でみんなを集めて読み聞かせをしなくちゃいけなくなったとき、
それにほ「本選び」が必要になってきます。
その「本選び」の大事な要素
それは、読み手自身がその絵本を楽しめたかどうか
なんです!!
読み手自身が楽しめたかどうか、を念頭においてから下記の絵本を選ぶポイントを踏んで行ってくださいね。
読み手と聞き手、両方が楽しめる絵本が最適ですね✨
読み聞かせの絵本を選ぶpoint7
読み聞かせの絵本を選ぶpoint1:ものがたりやテーマがわかりやすいか
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主人公がはっきりわかる
聞き手のお子さんが主人公になりきってお話を楽しめるものが小学校低学年のお子さんには向いています。
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ものがたりが時間の流れに沿って展開している
回想シーンが多すぎると、何のおはなしか、理解できる年齢が限られてくるので、注意が必要です。
お話が整理されているか、確認します。
テーマが盛りこまれすぎていると、内容が伝わりにくくなってしまいます。
読み聞かせの絵本を選ぶpoint2:ストーリーはおもしろいか
大人は、絵が綺麗なだけの絵本も「良い絵本」と思ってしまいがちです(^◇^;)
わたしもそう。。
ですが、お子さんは、おはなしのすじを追って、「これからどうなる」とワクワクした気持ちで読んでいます。
その好奇心を満足させ、読み手をどんどん引き込むストーリーを見極めましょう。
一見絵が怖そうですが、↓の記事でご紹介した絵本は人気があります。
【小学校低学年向けロングセラー】王さまと九人のきょうだいやだいくとおにろくなど読み聞かせに最適絵本をご紹介
読み聞かせの絵本を選ぶpoint3:リズムがあって、美しい日本語の絵本を選ぶ
赤ちゃん向きの絵本は、歌うようなリズミカルなことばでかかれています。
声に出して読んだ時に、心地よく感じることばです。
何年か前に「声に出して読みたい日本語」が流行りましたよね。
これも体に心地よいリズムのため、すんなり入ってきてくれます。
子ども版 声に出して読みたい日本語
声に出して読みたい日本語
大人版もあります。
「てまえ持ちいだしたるは、四六のがまだ」「生麦生米生卵」。目次を目にするだけでも声に出して読みたくなる口上や早口言葉、古典の名句を集めた暗誦のテキスト。ページをぜいたくに使い、大きめの活字でぱらりと配してある言葉はなじみ深いものが多く、目で追ううちにいつしか口に出している。
こうした言葉は「日本語の宝石」、暗誦することによってその宝石を「身体に埋め込む」ことができると著者は言う。声に出し、身体で美しい日本語を覚えれば、意味はわからずとも潜在的な日本語の力を身につけることができる。
「腹から声を出す」「リズム・テンポに乗る」などのグループごとに選ばれた宝石たちは全部で76。「祇園精舎の鐘の声」(『平家物語』)といった古典の名句のほか「どっどど どどうど どどうど どどう」(『風の又三郎』)「はっきよい、のこったのこった」(行司のかけ声)など楽しいものがたくさん収録されている。
各文には作品が書かれた背景、声に出すときのポイントなどを丁寧に書いた解説がついている。著者自身の体験や、「兼好法師は『上達論おやじ』である」といった独自の言いまわしがまたおもしろい。気に入った言葉を覚え、ひとり朗々と暗誦したり、親子で声をあわせるのもいい。漢字にはふりがながふってあるから、子どもひとりで暗誦することができる。
読む、のではなく著者が言うように「使い切る」ことによって本領を発揮する良質の日本語テキストだ。
ぞうくんのさんぽ なかのひろたか
「ぞうさんのさんぽ」は声に出して読んだときの心地よさが抜群です。
きょうは いいてんき。
ぞうくんは ごきげん。
どれどれ、さんぽにでかけよう。
読み聞かせの絵本を選ぶpoint4:くりかえしがうまく使われているか
小さい赤ちゃんに何度も「いないいないばあ」をして喜んでもらった経験はありませんか??
小さいお子さんほど繰り返しを好むんです。
ですので、読み聞かせの絵本を選ぶときにも効果的にくりかえしが使われているか、見ていくことも重要です。
絵本の中で繰り返しに子どもたちがであうと、次の展開はこうかな?
と予測をはじめます。
そして、物語が進んでいくうちに、「やっぱりそうだったー」と予測が当たったことに喜びを感じるんです。
その喜びがことばや知識を体に染み込ませていってくれるんです。
ですから、
くりかえしがうまく使われている絵本はとっても良いわけです。
また、そういったくりかえしがうまくつかわれている絵本にはことばのリズムもうまれ、ストーリーも素晴らしいものが多いです。
読み聞かせの絵本を選ぶpoint5:絵は魅力があり、わかりやすいか
小さいうちはなおさら、美しい絵に出会わせてあげたいものですね。
しかし、あまりにもデフォルメされたり抽象的に描かれている絵はお子さんがまだ理解できないので読み聞かせには向かないことが多いです。
くだもの 平山和子
みどり色の大きな「すいか」が、どっしりと置かれている。ページをめくると、「さあ どうぞ」の言葉とともに、みかづき型に切り分けられた、真っ赤なすいかがひと切れ。フォークもちゃんと、添えられている。
くりは、イガから出して、皮をむいて。ぶどうはきれいに洗われ、水滴が光っている。りんご、なし、もも、いちご…まず丸ごとの果物を見せ、次にすぐ食べられる状態にしたものを紹介していく。
最後のバナナだけは、ちょっと違う。房からはずしただけで、「さあ どうぞ」。そして「ばななのかわ むけるかな?」。次にバナナを食べるときには、子どもはきっと大喜びで皮をむきたがるはず。
甘い香りが漂ってきそうなほど、細部までていねいに描かれた果物たちに思わず手を伸ばしたくなる。淡い光をあてたようなふんわりとした描き方が、ただリアルなだけではないやさしい雰囲気を作っている。
やさい
「はたけで そだった だいこん」。わさわさと茂った葉を引っ張ると、土のなかから白い大根が顔を出す。「やおやさんに ならびました。/ふとった だいこんですよ」。葉を短く切られたたくさんの大根がどっしりと横たわっている。大根、キャベツ、トマト、ほうれんそう、さつまいも。それぞれの野菜が畑に生えている様子を見開きで見せ、次の見開きで八百屋に並ぶ様子を見せていく、という構成。
この絵本で描かれる野菜は、畑にいても、そして八百屋に並んでからもたくましく、生命力にあふれている。こんもりと台の上に積まれたキャベツたちは、大きな体をぶつけあってきゅうくつそう。ほうれんそうの根元は真っ赤に色づいている。トマトの木は高く伸び、ピカピカの実をつけている。さつまいものツルにはいくつもの芋がぶらさがり、無数の赤い根っこが血管のように地中に向って伸びている。
野菜は生き物なのだ、ということを理屈ぬきで教えてくれる良書。(門倉紫麻)
いちご
畑で雪の下にうずもれながら寒い冬をこす、いちご。春あたたかくなると、つぼみをつけて小さな白い花をさかせました。花のあとには、青い小さな実がなりました。でも、この実はまだすっぱい。ほらほら、いちごの実が少しずつ赤くなってきましたよ。そして真っ赤に色づいたいちごは甘くてとってもおいしそう。いちごが成長し甘くなるまでの待ち遠しい気持ちがいちごの絵から伝わってくるようです。甘くなったいちごは、大事においしく「いただきます」。
これらの絵本はくりかえしも入っていますし、写実的な絵なので、お子さんに好まれます。
「さあ、どうぞ」という場面では、その場面に実際に手を伸ばして食べる真似をしてくれたり、読み手に食べさせれくれるお子さんも多くいらっしゃいます。
読み聞かせの絵本を選ぶpoint6:絵を見るだけでストーリーがわかるか
絵本というだけあって、字の読めないお子さんのために絵がついている本でもあります。
ですので、絵本は絵を見ながら時を読まなくても、ページをめくることによって、ストーリーがわかる必要性があります。
特に3歳前の小さいお子さんのためには、絵や画面が簡単なものを選びます。
また、お話の雰囲気に絵があっているか、というところも必ずチェックしてみてください。
読み聞かせの絵本を選ぶpoint7:子どもが理解でき、共感できるか
絵本を読むお子さんのことをきちんと考えて作られているか、というのもチェックします。
お話の中に、お子さんの知らないことや未知の文化、価値観等が出てきたときに、自然に理解できるよう工夫されているでしょうか?
またことばづかいは最適でしょうか?
お説教にならずに、知らず知らずのうちにお子さんの心に大切な「なにか」を届けてくれるのが良い絵本です。
いのちの木 バーバラ・バッシュ
アフリカの大草原に立つバオバブの巨木.樹齢千年にもなるこの木は,じきに一生を終えるでしょう.バオバブの生い立ちと,一年を通して生活を共にする虫や動物,それに人間の姿を美しく描きます。
中古しかありませんでしたが、
説教めいたことばを使わず、深い感動を届けてくれる絵本です。
【司書が選ぶ】読み聞かせの絵本って何を選べばいいの?読み聞かせの絵本を選ぶ時のポイントとは! まとめ
ざっとまとめてみただけでも、選ぶポイントがたくさんありましたね!!
ですがこのポイントだけ押さえておけば、
あとは当日の読み聞かせでは成功したも同然です!!
読み聞かせの世界でも、準備8割と言われています。
準備が万全にできたらあとは、当日の読み聞かせを楽しむだけなんです!!
もうすぐクリスマスの読み聞かせです。
何の絵本を読むかお決まりになりましたか?
クリスマスイベントにオススメ!読み聞かせで人気のサンタさんやプレゼントが満載に出てくるクリスマス絵本
お読みくださりありがとうございました。