今回は小学校3年生のお子さんがご自身で読める絵本や読み物を集めてみました。
もちろん、お母様方や先生方がお子さんに読み聞かせにご使用いただいても構いません。
対象年齢を小学3年生と、年代を区切ってはみましたが、お子さんが読んで欲しいと言ってきた絵本を読んであげて欲しいので、
絶対この絵本を読まなくちゃダメ!!
といった思いは持たなくて結構ですからね。
軽い気持ちでお読みください。
下記記事もご参考になさってください。
ではオススメ絵本を3冊続けてどうぞ。
てぶくろをかいに にいみ なんきち
原作は新美南吉さんですが、
絵作家さんによってお子さんの食いつきが違ってきますので、そのへんもふまえて、同じ題名の絵本を3冊紹介させていただきます。
てぶくろをかいに わかやま けん
まず最初にご紹介するのはこちら。
原作は、新美南吉さんです。
絵を描いたのが「わかやま けん」さんです。
絵によってもお子さんの受け取り方が変わります。
内容は一緒でも、絵によってこの絵本ではなく、こっちの絵本が良いというのも往々にしてあります。
もし、読んであげたい内容の絵本が、昔話や歴史の長い本でしたら、絵を描く作家さんが違って多数、出版されている場合があります。
今回の「てぶくろを かいに」もそうですね。
そのため、異なる絵描きさんでお子さんに読み聞かせをしてあげても受け取り方が変わり、面白いかもしれませんね。
それでも、ちょっとお子さんが苦手な場合は、もう少し大きくなってから、読んであげてください。
大人になると、食べられなかったシソや梅干しが食べられるようになっているかのごとく、いつの間にか受け入れてくれることもたくさんありますからね。
てぶくろをかいに いもと ようこ
「いもと ようこ」さん
いもとさんの絵は優しくて好きです。
ちょっと内容の難しい絵本や怖い内容の絵本も、いもとさんの絵なら読めるお子さんがたくさんいらっしゃいます。
いもとようこさんの絵が好きでいもとさんの描いている絵本を図書館に探しにいらっしゃる方も多いです。
てぶくろをかいに 柿本 幸造
小学3年生の後半ぐらいに、「てぶくろをかいに」を国語の授業で習います。
これは、昭和29年以降、ほぼ一貫して3年生の下巻の教科書に掲載されているんですって!!
やはり素晴らしい作品は、長い間読み継がれるんですねー。
ちなみに、このお話は「新美南吉」が20歳のころに書かれた作品です。
すごい才能です。
そして、29歳で亡くなってしまううんです。
そんなことも知って読むのと、知らないで読むのと、まったく印象が変わるのも本の面白いところです。
寒い冬が北方から、
「あっ」と叫んで眼を抑えながら母さん狐のところへころげて来ました。 或朝洞穴から子供の狐が出ようとしましたが、
こんな書き出しで始まる「てぶくろを かいに」
一度読んでみてください。
雪が降った日なんかにお子さんに読んであげると自分がきつねのこになったような気分になり楽しんでくれますよ♪
青空文庫って何?芥川賞作品は載っている?著作権が切れた作品が読み放題って?
おしゃべりなたまごやき 寺村輝夫
2冊目はこちら
王さまシリースで有名な寺村輝夫さんの絵本です。
読み物バージョンはこちら
ある国の、ある王様のおはなし。
王様はにわとり小屋にぎゅうぎゅう詰めになったにわとりをかわいそうに思い、にわとり小屋の戸を開けますが、にわとりが飛び出し大騒ぎに。
いばりんぼうで、食いしん坊な王さまのお話。
自分にもちょっとそんなところがあるかな?
やクラスのあの子に似ているかな?
とクスッと笑ってしまうようなおはなしです。
「てぶくろをかいに」とは打って変わってコミカルなお話です。
ひろしまのピカ 丸木俊(まるき とし)
戦争ものは読み聞かせの定番です。
怖がらせるためではなく、こんなことがあったんだよ。だから、平和は大切なんだよという語り継ぎのために読み聞かせには入ってきます。
子どもたちも怖くて嫌がるかなと思いつつも、聞き入ってくれます。
おうちで読み聞かせるよりは、お友達のたくさんいるところで読んであげたほうが良い作品です。
【司書が教える】小学3年生向け自分でも読める絵本!読み聞かせもできる絵本!オススメ3選 まとめ
全く毛色の違う絵本を3冊ご紹介いたしました。
お子さんご自身でも読めるし、大人が読み聞かせできる作品たちです。
お子さんが何度も読んで読んでと言ってくる作品は本当にお子さん自身のお気に入りになっています。
何度でも読んであげてくださいね。
お読みくださりありがとうございました。