今回は小学校3年生向けの読み聞かせ絵本
小学校の授業で読み聞かせの時間を45分いただいた場合の読み聞かせプログラムにしてみました。
小学生3年生への読み聞かせには何を読んであげたらいいでしょうか。
小さい子向けには絵本でいいけど、小学生3年生ともなると絵本じゃちょっと子ども向けすぎる?
そんな問題を解消するために、今回はオススメの本を紹介します。
これらをつなげて読むと、ざっと45分。
小学校の授業1時間分になります。
もし授業で先生に読み聞かせを頼まれた場合にはどうぞ参考になさってください。
小学校3年生への読み聞かせの導入:詩
休み時間が終わって間もない子どもたちの気持ちはお話を聞くほどには落ち着いていないので、短い詩などで、気持ちを本に向かわせます。
のはらうたはお話に気持ちを向けてもらうのに最適です!!
のはらうたⅣ くどうなおことのはらみんな(さく)
小学校3年生ぐらいのお子さんは「詩」というものがよくわかっていないことと、
世の中ではオチがあることが通例となっているので、「?」マークが頭の上に見えます。
ですが、お子さんたちに
✅考えてもらうこと
✅この詩を理解したいと、のはらうたを読んでもらうこと
も目的なので、頭の上に出ている「?」は「?」のまま詩を読み進めます。
短い詩をひとつ読みます。
「ぼくは ぼく」 からす げんぞうさん
詩の朗読だけだと少し子どもの気持ちを掴みきれないので、小道具で小学生の気持ちをグッと引き寄せます。
こういったペープサートを手作りできる本でカラスの人形やのはらうたのキャラクターをペープサートで作り情況を子どもたちの頭の中で描きやすくします。
子どもさんは基本動くものが好きなので、興味を持って見てくれますよ❥
また、小学3年生は学校の授業で詩を習っている最中です。
学校の授業で何をしているかを知っておくと、何を読むか、何を選ぶか決めやすいです。
お話1本目:素話
先ほどの導入の詩でお子さんの気持ちも落ち着いてきたので、ちょっと長いお話をします。
素話(ストーリーテリング)で10分ほどの時間で読みきります。
素話は読み手が絵本や本をお子さんに見せず、読み手がお子さんにお話する内容を覚えて披露するタイプの読み聞かせです。
語りともいいますね。
お子さんは絵本の絵がないので、ご自身の想像力を総動員して、そのお話を聞きます。
子どもに語る日本の昔話②
子どもに語る日本の昔話②に掲載されている三昧のお札を選びました。
三枚のお札
三枚のお札は、子どもに語る日本の昔話という全集にお話のひとつとして出ています。
「昔の言葉遣いが少し出てくるので、子どもたちはわかるのかなー?」と思いましたが、大丈夫でした。
怖いお話なので、子どもたちは真剣に聞いてくれます。
お子さんたちは怖いお話も大好きです!
読みき開かせ絵本①
語りで想像力をたくさん使ったので、このあとは絵のある絵本で読み聞かせをしていきます。
太陽の木の枝 ジプシーのむかしばなし
なんでも見える鏡 フィツォフスキ(再話)
ポーランドのジプシーのお話
この全集のなかから、「なんでも見える鏡」を選びました。
どんなところに隠れても上手に見つけてしまうお姫様。
絶対に見つからなかったら、そのお姫様がお嫁さんになってくれるそう。
絶対見つからないように隠れるために今まで助けたお友達の手を借りるジプシーの結果はいかに。
なんでも見える鏡 (絵本版)
読み聞かせ絵本②
カラスのはてな? からさわ こういち(さく)
最近家の周りにカラスが多いことと、学校の授業でカラスが出てきたことを絡めて、取り入れてみました。
カラスは、童謡にうたわれるなど、昔からしたしまれてきました。巣の材料をくふうしたり、食べものをたくわえたり、道具をつかったり、すべり台などで遊んだりします。
近年、頭が良すぎて嫌われがちなカラスを観察してみると、意外なことがわかるかもしれませんよ
読み聞かせ絵本③
ヘリオさんと ふしぎななべ 市居 みか(著)
ヘリオさんの名前は「ハラ ヘリオ」さんです。
大抵ここで子どもたちからひと笑いおきます笑
ブックトーク
最後はブックトークです。
お話を全部読まず、「このお話の結末はご自身で読んでみてね」としめます。
フングリコングリ〜図工室のおはなし会
この本には、小学1年生から小学6年生まで6つのお話が入っています。
その中から、学年にあったお話を選んで本の紹介をします。
初めて聞く「フングリ コングリ」
そのフングリコングリという面白い名称に、子どもたちはなになに?と引き込まれてくれます。
フングリコングリが実は手遊びにもなっていますので、本の紹介とはいっても、ただ聞くというだけではなく、面白さが足されています。
最後に時間が余ってしまったら手遊びやわらべうた
緊張して絵本を読むのが早くなってしまうと授業の時間が余ってしまいます。
ちょうど授業の終わる時間に合わせて練習をしていますが、本番ともなるとそうはいかなくなるもの。
そんなピンチの時に役立つのが手遊びやわらべ歌です。
今回の最後の本には「フングリコングリ」がありましたので、お子さんたちが気に入っていれば何回一緒に行っても良いです。
ですが、毎回そんなうまく手遊びが入っている本で締めくくれるとも限りません。
ですから、手遊びやわらべうたはストックがあると良いですね♪
【読み聞かせ45分】小学校3年生向けには何を読んであげたらいいの?学校の授業1コマ分の読み聞かせプログラム まとめ
この流れで大抵45分に収まります。
時間が余ってしまいそうだったら、適度に手遊び等を加え、時間の調整をしてください。
お話を聞けるお友だちか、ちょっとざわついてしまうお友だちかによっても使い分けてみてください。
お読みくださりありがとうございました。