読み聞かせ初心者におすすめな絵本のめくり方をご紹介!絵本のめくり方を覚えて聞き手の集中を引き出そう!

読み聞かせ初心者におすすめな絵本のめくり方をご紹介!絵本のめくり方を覚えて聞き手の集中を引き出そう!

今回は絵本めくり方です。

読み聞かせ初心者には、絵本の持ち方もめくり方ももちろん、読み方だってわかりません。

ですので、図書館員や読み聞かせのボランティアさん以外は、読み方やめくり方にこだわらず、お子さんが次回の読み聞かせを待ち遠しくなったり楽しみになったりする読み聞かせを第一になさってくださいね。

今回は、お局新人読み聞かせ担当が、実際今リアルタイムで習っていることを載せていきたいと思います。

絵本のめくり方は、「ページを送る」が基本

前回ご紹介したの絵本の本の持ち方をします。

絵本の持ち方はこちらからからみてください

そのあと、

今度は難関!!

ページをめくるという行為をします!!

「えっ!?ただ絵本のページをめくればいいんでしょ?」

と思われた方が多数かと思います。

しかし、絵本のめくり方にも聞いているお子さんにとって利点の多い絵本のめくり方があるんですよ!!

ただ持っている絵本のページを次のページにすればいいわけではないんです。

絵本 めくり方 読み聞かせ

自分(読み手)から見て、手前側から向こう側へ絵本のページを送るのが基本とされています。

「ページを送るって言われてもよくわかんない」

その通り!

私もそう思いました。

「ページを送る」について詳しく説明していきますね。

まずその前に、絵本には右開き(みぎびらき)と左開き(ひだりびらき)の本があります。

それぞれ絵本のめくり方が違ってきますので、

ご自身の読まれる本が右びらきか左びらきかを確認して、対応する方の開きで練習してみたくださいね。

右開きの絵本の場合の絵本のめくり方

右開き絵本の場合、絵本は左手で持つ。

右側にページをめくる。

右開きの絵本の場合の絵本のめくり方 絵本 めくり方

この知恵袋の本は、縦書きなので、右開きです。

左開きの絵本の場合の絵本のめくり方

左開き絵本の場合、絵本は右手で持つ。

左側にページをめくる。

左開きの絵本の場合の絵本のめくり方 絵本 めくり方 読み聞かせ

おしりたんていは、左びらき。

一般的に横書きの本は、左びらきです。

※右びらきは、本の表紙を机に置いた時に、「背」と呼ばれる背表紙のある部分が右に来ています。

そして、表紙を開くのは、右側。

ですから、「右びらき」と言います。

左びらきは、その逆です。





なぜ、利き手でない手を絵本の読み聞かせで登場させなければいけないかというと、

絵本の前を腕が横切ってはいけないルールになっているからなんです!!

/

いやん!! 難しい!!

そう思ったあなた!!

わたしもそう思いました。

ですがね、律儀にその腕が絵本の前を横切ってはいけないルールを守っている方は、読み聞かせに慣れたベテランさんばかりだったので、まだ利き手でしか読めなくても、大丈夫です!!

読み手の体に近い方のページの下から指をはさみこみ、滑らせるように中心に持っていくようにめくります。
上記のように、絵本をめくる指が目立たないようにすれば、子どもの絵本の世界を壊さないし、集中を途切れさせないんです!!
ですが、あまりいっぺんにはできないので、まずは絵本を揺れないように安定して持つことが一番!!
絵本 読み聞かせ 持ちかた めくりかた 絵本の読み聞かせ
基本どちらかの手ひとつで絵本を持つので、初心者は正方形や、そこまで大きくなく安定しやすい大きさのものを選びましょう。
✴︎先日、横長の縦書きの長い絵本を読んだら、手は痺れるし、文章は見えないしで大変でした^^;

絵本のページをめくるのは、ゆっくりと、が基本

子どもたちを絵本の世界に没頭させるには、絵本のページをめくる速さも大切になってきます。

子どもたちの呼吸や表情を見て適切にめくったり、

聞き手の子どもたちの興奮を冷まさぬよう、スムーズにめくるということが望まれます。

絵本のページをめくる速さは、ゆっくりと。

それは子どもたちは絵を見るための「間」が必要なんです。

その間で実際には絵本のことばでは読んでいない行間を読み、自分の頭の中で物語を膨らませているんです。

聞き手の子どもたちの興奮を冷まさぬよう、スムーズにめくる

絵本のページのめくり方が雑だと、それに注意がいってしまい絵本の世界に没頭させることができず満足感を得られません。

ですので、スムーズにめくる練習や準備も必要となってきます。



絵本の下の部分をつまみ、指先でさりげなくめくる

お話を読みながら、次のページめくりの準備をします。

また、本のページをめくるときに、手や腕が聞き手の邪魔にならないように注意します。

基本的には、本の下端をつまんでめくります。

これも読んでいる本の形状や大きさによって変わってくるので、

本を読む当日までに練習を重ね、どんなめくり方が良いか実践しておきましょう

ひとつ注意があって、文章を読んでいるときに絵本のページを摘んではいけません!!

なぜしてはいけないかというと、

子どもの気が散っちゃうからです。

絵本の前で何が動いているとお子さんたちの目に入り、気になっちゃうんですよね。



絵本のページをめくるタイミングも大事

おはなしの流れに合わせたページのめくり方をします。

本の内容や場面によって、

次の場面への期待をもたせたい場合は、めくるまでにたっぷりと時間をとります

場合によっては、早めにめくった方が効果的なときもあるので工夫が必要です。

絵本の下の部分をつまみ、指先でさりげなくめくる 絵本 めくり方

絵本のめくり方に慣れてきたらやってみよう!

めくり方に慣れてきたら、お話の展開に併せて、ページをめくる速さにメリハリをつけてみましょう!!

絵本をゆっくりめくるときのワード

  • 「やがて」
  • 「次の日」

時間の経過を表している

絵本を素早くめくるときのワード

  • 「そのとき」
  • 「とたんに」

お話が急展開する

絵本のめくりかたにメリハリをつけることによって、お子さんもお話に引き寄せられます。

読み聞かせに余裕が出てきたらやってみてください。

本の表紙を見せてから、裏表紙を見せ、もう一度タイトル

絵本を最後までめくり終わったら再度表紙を見せる

学校に通っていた時、「帰るまでが遠足です」なんて先生に言われた記憶はありませんでしょうか?

それと一緒で、本の表紙を見せてから、裏表紙を見せ、もう一度タイトルを言います。

そこまでが本の読み聞かせなんです!!

ですので、読み聞かせのゴールに行き着くまでは、読み手自身がお話の世界から抜け出てしまわないように雰囲気を保ちつつ心をこめてめくりましょう。

ちなみに、
字の少ない絵本や字自体のない本の読み聞かせをするときは、その絵をじっくり見せるようにしてあげてください。そして、その絵を見せてあげている時は何も言葉を発せず待ってあげてください。お子さん自身がその絵から何かを発見できるタイミングなのです。その間、読み手はお子さんの表情の変化や発する言葉に注意してあげてくださいね。



読み聞かせ初心者におすすめな絵本のめくり方をご紹介!絵本のめくり方を覚えて聞き手の集中を引き出そう! まとめ

以上が基本的な本のめくり方と声の出し方でした。

長年の司書人生の中で、子どもさんに絵本を読み聞かせするという経験がなかったもので、ものすごく恥ずかしい気持ちは正直まだあります。

ですが、経験を積んでいけばいつかこの羞恥心もなくなるのではないかなと考えています。

絵本のめくり方ひとつとっても、奥が深い読み聞かせ。

ひとつ注意すると、他のことが抜け落ちちゃうので注意したいです笑

一人前になるには3年の月日をようするようです。

ひとつひとつクリアし、読み聞かせの達人になっていきましょう!!

お読みくださりありがとうございました。

絵本を読むときには声の出し方も大事!!

絵本を読み聞かせする際の声の出し方。聞き取りやすい声で読み聞かせをするには腹式呼吸の練習も効果的!

プロフィール

 

司書歴13年。

これまで培ってきた図書館員としての知識を綴り最近はやりのイベントについてやオススメの本についてや、本に関わるアレコレを書いています。

 

私はこのサイトを通じて、全然本を読んだことがない、興味すらないという方には「きっかけ」を

本は読んだことはあるけど、この本読んだことがないなという方には、「魅力」を

そして、

本なんか毎日読んでいるよという読書家さんには「他の人の感想」を

お伝えしたいなと思っています。

良かったらみなさんのオススメの本も教えてくださいね♪

 

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