絵本の読み聞かせには、声の出し方も重要です。
早口過ぎたり、高い声過ぎたりすると聞きにくい場合もありますからね。
絵本の読み聞かせに適した声の出し方を学び、実際の読み聞かせ時に活かしてみてくださいね。
読み聞かせ時の声の高さは「ラ」の音
我々読み手の声が小さかったり、聞き取りにくかったりすると、とたんに聞き手の集中力がなくなってしまいます。
イベントやお話会の時は特に、1番遠くにいるお友達にもしっかり聞こえるように、とおる声で読みます。
この、よくとおる声や声を張るというのも難しいものですが、
声の高さで言うと、
電話に出る時のよそいき声やラの音が良いと言われています。
あとよく言われるのは、好きな人と話す時の声❥
普段よりもちょっとだけ高い声で発生するようにしましょう。
いつも、声が高いと言われている方は、低くするのはちょっと困難。
そんな時は、読み聞かせするときはいつもより高くならないように注意するだけでも違いますので、心の片隅に置いておくと良いかもしれませんね。
子どもに絵本を読む時はいつもよりゆっくりはっきり
お子さんに絵本を読むときはできる限りゆっくりはっきり読みます。
それでなくても、人前で何かするときには、早口になってしまいがちです。
ですから、練習のときから、ゆっくり読む練習をしておきましょう。
また、はっきり読むことも重要です。
大人でも耳だけで聞いたおはなしを頭で理解し、想像するのには時間がかかります。
ゆっくりはっきり読むだけで、おはなしの理解度は高まります。
ゆっくりはっきり読むといっても、一本調子にならないように気をつけましょう。
「心をこめて読めば自然とうまくいく」と私自身教わりましたが、いまいち意味がわかりませんでした。
そこで編み出したのが、自分自身も読みながら物語を楽しんじゃおう!!
ということでした。
自分自身も物語を楽しめると、自然と面白い場面では面白そうに、
幸せそうな場面であれば弾んだ声でメリハリをいつの間にか、つけられるようになりました。
「心を込めるなんて女優さんじゃないんだからできないよー」
と思っていた心が、心を込めるという演技ではなく実際に感じるというところで、納得し、できるようになりました。
絵本を読むことが恥ずかしい方は是非この方法をお試しください。
絵本の読み聞かせをするときのよく通る声の出し方
よく通る声の出し方は、呼吸の仕方にかかってきます。
よくいう「腹式呼吸」です。
この腹式呼吸ができるようになると、お腹の筋肉を使えるようになりお腹から声が出るようになります。
読み聞かせの声が小さいと言われる方は腹式呼吸を練習してみてください。
読み聞かせに役立つ腹式呼吸の練習
- 仰向けになる
- お臍に手のひらを当てる
- お腹を使った呼吸を意識する
腹式呼吸の練習では仰向けになってのお腹の上下運動を感じることでうまくいきます。
普段呼吸に意識を向けていない分難しいかもしれませんが、一度コツを掴んでしまえばうまく腹式呼吸を使えるようになります。
腹式呼吸が使えるようになるとよく通る大きな声が出せるようになります。
絵本の読み聞かせをするときのよく通る声の出る姿勢
絵本を読み聞かせするとき、読み手が椅子に座っている場合、お子さんたちの目線が低いからといって絵本を下げ、腰を曲げた姿勢で読んでしまっているときがあるかもしれません。
その場合、姿勢が悪くなります。前かがみになっている状態ですからね。
姿勢が悪くなると、声道が狭くなり、声の通りが悪くなります。
改善策としては
- 下あごを少し引く
- 肩を後ろに引き、胸を広げる
- 背筋を伸ばす
などなどを意識してみてください。
やりすぎると、読み聞かせに支障がでますので、試してみて、「おっ!いつもより声がでやすい』そう思う程度を見つけてみてくださいね。
以前別の記事でもお伝えしましたが、図書館員の不調ナンバーワンは腰痛です。
この読み聞かせの姿勢で背筋を伸ばすと書いてあるかといって、腰をそらすのではありません。腰を反らす姿勢が身についてしまうと腰痛の要因になりかねませんので、腰を反らさず、前かがみにならない良いところをご自身で見つけてみてくださいね。
絵本を読み聞かせする際の声の出し方。聞き取りやすい声で読み聞かせをするには腹式呼吸の練習も効果的!
声が小さいとずっと言われて育ったわたしでさえ、声の大きさで注意されることが減りました。
それは、よく通る声の出し方と大きな声の出し方を独学したからです。
さすがに、先輩司書も絵本の読み方は教えてくれても声の出し方までは教えてくれませんからね笑
この方法さえ知っていれば、喉が痛くなることもめったにありません。
どうぞご活用ください
最後までお読みくださりありがとうございました。