今回は「詩」についてです。
中でも小学生のうちに読んで欲しい詩をたくさん集めました。
小学生の教科書に載っている「詩」っていうと谷川俊太郎さん、くどうなおこさん(のはらうた)が有名ですね。
谷川俊太郎さんもくどうなおこさんも小学生の言葉の力を深める作品をたくさん書いています。
「詩って受験勉強には関係ないからやらなくていい」といった考えもあるかもしれませんが、
お子さんの感性を磨くためや語彙力を高めるために親御さんも一緒に詩を楽しんでいただけたらと思います。
かくいうわたしも、自分自身が小学生の時は、詩って何を言っているのかわからない部分が多くて、
でもそんな中で詩を書けって先生に言われて戸惑った思い出があります^^;

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ですが、
こどもさんの心を育てるには、「詩」の力ってすごいものがあるんです!!
今日はその「詩」の世界について触れてみたいと思います。
小学生全学年にオススメの詩
詩は、他の読み物よりもお子さんの年齢を問いません。
文章も長くないものが多いので、読書の苦手なお子さんにもすすめやすいと思います。
小学生にオススメの詩:「おれは かまきり」(かまきり りゅうじ)
私が小さい頃に読んで、今でも心になんとなく残っているのは、
こちらの「おれは かまきり」(かまきり りゅうじ)です。
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話し言葉などたくさんの生活様式を注意されて育つ小学生真っ最中のわたしたちに、「〜ぜ」なんて言っていていいんだというのが感想でした。
かまきりってすごい!!
と思って読んでいました。
「のはらうた」に載っていて、教科書にも掲載されていた「おれは かまきり」(かまきり りゅうじ)オススメです。
この「おれは かまきり」の詩の内容は、
「おう!」という一文から始まります。
小学生の時に「おい!」なんて言った日には怒られませんでしたか?
そのワードを第一に持ってきちゃう勇気に当時は驚愕しましたよねー
未だ覚えています。
「おれはかまきり」を谷川俊太郎さんの作品だと思われている方も多いですが、
実はくどうなおこさんの作品なんです。
「おれはかまきり」を作ったかまきりりゅうじの詩を
のはらうたとしてまとめているのが
くどうなおこさんです。
おれはかまきりの詩はこちらの記事にも載せています。
読み聞かせ必須詩集「のはらうた」一覧。小学生に何を読み聞かせしようか悩んだら、のはらうた一覧を見よう!
小学生にオススメの詩:「あいうえおっとせい」 谷川俊太郎
作: 谷川 俊太郎
絵: 白根 美代子
出版社: さ・え・ら書房
発行日: 1980年
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あいうえお五十音をはめこんだ楽しいことばあそびうたが、かわいい動物の絵とともに紹介されています。
ことばの達人 谷川俊太郎さんです。
30年以上前本ですがオススメです。
「あいうえおっとせい」はアクロスティックを取り入れた絵本なんです。
アクロスティックは言葉遊びのこと
【アクロスティック】って知っていますか?
行の初めの文字や最終文字、特定の文字を並べると意味のある語や句になる遊戯詩のことを英語でアクロスティックと呼ぶのだそうです。
わたしは、この記事を書いている時に初めて知りました。
意味のある文章のように見えて実は、頭の一文を続けて読むとラブレターになっているや、犯人を指し示しているなんていうのもありましたね。
小学生にオススメの詩:詩ってなんだろう? 谷川俊太郎
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なぞなぞ、しりとり、あいうえお、いろはかるたに、わらべうた、これらもみんな詩の仲間。
谷川俊太郎さんが「詩ってなに?」という疑問に詩で回答しよう!と考えて作った本。
もし、お子さんから「詩って何?」と聞かれたらこの本もご参考になさってみてください。
あいうえおっとせいはこのアクロスティックを取り入れた五十音すべてが網羅された作品です。
読んでいるだけでお子さんには勉強になるし語彙は増えるし、一緒に読んでいる親御さんもあいうえおっとせいに載っている文を読むと面白くなります。
大人も子どもも一緒になって楽しめる詩集です。
小学生にオススメの詩:「びりのきもち」阪田寛夫(さかた ひろお)
作: 阪田寛夫
絵: 和田 誠
出版社: 童話館出版
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短編集です。
この詩集の中のひとつの作品に「おなかの へるうた」というものがあり児童曲「さっちゃん」の元になっています。
ビリになったことのあるお子さんには気持ちがわかってもらえたようで、心に刺さります。
平成時代のお子さんはかけっこやテストの点数であまり競争をしなかった分、ビリになるという感覚がわからない子もいるかもしれません。
詩から自分の知らない感覚を会得するという方法もあっていいのかもしれませんね。
小学生にオススメの詩:しゃべる詩あそぶ詩きこえる詩 はせ みつこ
作: はせみつこ
絵: 飯野 和好
出版社: 冨山房
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言葉遊びの達人、谷川俊太郎、まどみちお、工藤直子、川崎洋など、が豊かな経験に基づいて選んだ、とびきり楽しい詩のアンソロジー57篇。
思わず声に出して遊んでみたくなります。
ひとつひとつの言葉が耳に残りやすいので、読み聞かせをした大人ものちに読んだフレーズが永遠リピートしてしまいます。
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詩が教育に良いと言われる理由
詩は小学生のみなさんの想像力を鍛えてくれます。
ですから詩が教育に良いよと言われるんです。
詩が想像力を鍛えるのは、少ない文字数から読み取れる情報を映像にし、それを頭の中で想像し味わうという一連の行動をさせてくれるからです。
でも、そんなことは考えず、何のことだろう?何となくリズムがいいな!!
そんな軽い感じで小学生のみなさんは詩を楽しんでくれたらいいなと思います。
小学生におすすめの詩集をのはらうたから谷川俊太郎まで一挙ご紹介。かまきりりゅうじは谷川俊太郎さんの作品じゃないよ!! まとめ
いかがでしたでしょうか?
詩って小さい時からとっつきにくいイメージがありませんでしたか?
今回の記事で詩というもののハードルが低くなってくれれば良いなあと思います。
詩は言葉遊びであったり、短い文章でその状況や心情をお伝えする暗号のようでもありますね。
言葉を楽しんでいただければ幸いです。
最後までお読みくださりありがとうございました。