今回は冲方丁さんのプロフィールと発表作品一覧を記事にしたいと思います。
名前は以前から存じておりましたが、先日十二人の死にたいこどもたちを読んで冲方丁さんという方に興味が湧きました。
テレビで十二人の死にたいこどもたちを放送していたのもきっかけです。
知れば知るほど味の出る作家 冲方丁とは、、!!
【ネタバレ】十二人の死にたい子どもたち 第7回本屋大賞受賞作家 冲方丁(うぶかた とう)著 映画化決定小説
この冲方丁さんのペンネームの由来や来歴、作品など詳しくおっていきたいと思います!!
冲方丁というペンネームの由来
冲方丁さんというお名前は、ペンネームです。
では、なぜ、冲方丁という名前にしたのか、お伝えしていきます。
冲方丁さんのペンネームの由来は、
暦の用語を並べたものであるそうです。
冲方丁さんが生まれたのが1977年で、
この年は十干十二支(じっかんじゅうにし)でいうところの、丁巳(ひのとみ、ていかのみ、ていし)に当たります。
この丁巳は60年で一周をする干支の組み合わせの54番目、
「丁」は火が爆ぜるという意味があります。
その意味と真逆の「冲」という氷が割れる音を意味する言葉を持ってきて対比を感じさせるようにさせたそうです。
「方」は職業という意味を表しています。
ですから、情念と冷静さ、それを職業にしていくという意思をペンネームに載せていたんですね。
十干十二支ってわたしの大好きな分野なんです。
(全然詳しくないし)
そして、この考え方が、下記でご紹介する『天地明察』につながっていくわけです。
冲方丁の天地明察(てんちめいさつ)ができるまで
冲方丁さんは16歳の時に暦に興味を持ち、
『天地明察』の主人公である江戸時代の天文暦学者・渋川春海について、
小説にしようと決意し、構想に16年かけて完成させました。
暦に興味を持ったきっかけは幼い頃に住んでいた海外が関係しています。
冲方丁さんは幼い頃を海外で過ごしています。
海外では日本と違って宗教観が確立しています。
そんな環境で日本と海外の違いを認識します。
日本人のアイデンティティに興味を持った冲方丁さんは帰国後、様々な文献を読み漁るうちに暦に出会い興味を持ちます。
そこから、日本で初めて暦を作った渋川春海に出会うわけです。
天地明察(てんちめいさつ)2009年 冲方丁
冲方丁 11作目の作品。
中国で作られた暦「宣明暦」にずれが生じ始めていた江戸前期、徳川四代将軍家綱の下、改暦の実行者として抜擢された渋川春海。
碁打ちの名門に生まれた境遇にうんざりし、算術と星に没頭していた春海は、改暦の「総大将」として「天」に挑むことに。出版社より
江戸時代前期の囲碁棋士で天文暦学者の渋川春梅の一生を描いた作品です。
第31回吉川英治文学新人賞
第7回本屋大賞
第143回直木賞は候補作
そして、
天地明察(てんちめいさつ)は映画化もされています
岡田くんとあおいちゃんが出会った作品。
そしてそして、
天地明察は漫画化もされています
冲方丁さん年代順小説一覧
ここから先は冲方丁さんが発表された小説を時代をおってお伝えしたいと思います。
黒い季節(1996) 冲方丁
未来を望まぬ男と、未来の鍵となる少年。縁で結ばれた二組の男女。すべての役者が揃ったとき、世界はその様相を変え始める。衝撃のデビュー作! ――魂焦がすハードボイルド・ファンタジー!!
冲方丁さんが高校生の時に書いた作品。
- ◎やくざの男(藤堂)×記憶喪失の少年(穂)
◎穂を追う女(戊)×亡き父親の絵を探す青年(誠)
◎やくざの若頭(沖)× 戊・穂と敵対する女(蛭雪)
の3組が軸になりお話を展開させていきます。
以前インタビューでお応えになっていた、夢枕獏さんと栗本薫さんの影響を受けているというお話を思い出してしまうほどの作品ですが、とっても面白いんです。
ばいばい、アース 冲方丁
ばいばい、アース 単行本上下2巻
自分は何者なのか?いかなる種族の特徴も持たない孤独な少女ベル。師シアンのもとを離れ、ただ一つ“唸る剣”だけを手に、今、旅人となるための試練を受ける!勇気、冒険、かつてない幻想の世界。自らのルーツを求めて…壮大な長編ファンタジー小説。
出版社より
なんとも表紙が目を引く作品です。
ここからも冲方丁さんのこだわりを感じますね。
なんとこちらのばいばいアースは当初、ハードカバー上下本2段組み、あわせて6090円だったようです。
このばいばいアースがデビュー後第1作目と考えると、強気の値段設定ですね!!
ばいばい、アース 待望の文庫本は全4巻
単行本とは打って変わって、ラノベ調になりました。
でも内容は全然ライトではありません笑
ばいばい、アース 1
ばいばい、アース 2
ばいばい、アース 3
ばいばい、アース 4
<法(テーマ)>が統べる<都市(パーク)>とそこに暮らす人々、そして彼らの行動を決定する機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)のお話です。
全4巻というと長いなーと思ってしまいがちなので、一気にではなくちょっとずつ読み進められるといいかなーと思いますよ。
ばいばい、アース 4巻セットはこちら
ばいばい、アース コミックバージョンはこちら
微睡みのセフィロト 冲方丁
従来の人類である感覚者と超次元能力を持つ感応者が、戦乱の確執を残しながらも共存している世界。政府要人が微細な立方体へ超次元的に〝混断〟される事件が起こる。戦乱で妻子を失った捜査官パットは、感応者の少女ラファエルとともに捜査を開始するが──著者の原点たる傑作SFハードボイルド。
天地明察で知られる冲方丁のプロフィールと作品一覧 まとめ
冲方丁さんの小説は十二人の死にたいこどもたちが一番最初に手に取ったものだったので、デビュー作から振り返ってみると、ラノベ的な作品があったり、得意な分野は実はSFだったりということを知ることができ、もっと早くから冲方丁さんのことを知っていたかったなと切実に思いました。
映像から小説を知るということっていいなと思いました。
外に出られない時期は、読書をして知見を広げることで、フラストレーションをためないようにしてみてくださいね。