小学3、4年生用夏の15分読み聞かせプログラム!!小学3、4年生むけのリストあり!あらすじあり!お子さんに読み応えのある読み聞かせをしよう!

夏の15分読み聞かせプログラム!!小学3、4年生むけのリストから読み応えのある読み聞かせをしよう!

今回は小学3、4年生むけの夏の読み聞かせにオススメな絵本をご紹介いたします。

お子さんの気持ちはもう夏休みに向かいつつあり、浮き足立っている感覚もあります。

その気持ちを抑えるけるのではなく、楽しみに向かわせたまま読み聞かせには集中してもらう絵本の選び方が重要になります。

あまりの暑さでお子さんの集中力もなくなりがちになりますが、読み手の大人が絵本の世界に引っ張っていってあげましょう!!

いつもちこくのおとこのこジョン・パトリック・ノーマン・マクヘネシー 

ジョン・バーニンガム/さく

谷川俊太郎/訳

あかね書房

1988

いつもちこくのおとこのこ

いつもちこくのおとこのこ 絵本 夏 読み聞かせ 小学生

「せんせい、ぼくがちこくしたのはとちゅうで、ワニとライオンとたかしおにおそわれたせいなんです…。」

図書館員もお子さんたちも大好きな谷川俊太郎さんです。

今回は翻訳をしてくださっています。

いつもちこくのおとこのこージョン・パトリック・ノーマン・マクヘネシーが主人公の絵本です。

リズムの良いさすが谷川俊太郎さんだなという文章です。

絵本を読み進めていくと、「えっ!?嘘なの!?」「本当なの?」と思ってきます。

そして最後はお子さんがスッとするであろう結末が訪れます。

ウェズレーの国

ポール・フライシュマン/作

ケビン・ホークス/絵

千葉茂樹/訳

あすなろ書房

1999

ウエズレーの国

ウェズレーの国 読み聞かせ 絵本 

仲間はずれにされていた少年ウエズレーが夏休みの自由研究に、自分だけの作物を育て、自分だけの服を作り、「遊び」を考えだし、「文字」までを発明して、「自分だけの文明」をつくりだす壮大な物語。

絵本の表紙の男の子主人公のウェズレーは、ウェズレーのお父さんもお母さんも言うほどの変わり者です。

外国の子どもたちの大好きなピザもコーラもサッカーも嫌いなため、お友達もいません。

そんなウェズレーは突然ひらめきます。

夏休みの自由研究に自分だけの作物を育て、自分だけの文明を作るということをやってみようとします。

最初にしたのは、庭を耕すこと。

ウェズレーの耕した畑には、5日後に芽がでました。そしてその作物はグングン育ちます。

ウェズレーの作物はウェズレーの作物のため、百科事典にもでていません。もちろん隣の家のおじさんも知りません。

ウェズレーの作物からウェズレーは実をとり、食べ、食器を作り服を作り、油まで作ってしまいました。

その面白さと発展ぶりに、ウェズレーをからかっていた教室の子たちも寄ってきます。

「ウェズランディア」

ウェズレーはウェズレーの国という名前をつけた国にしました。

9月になり、夏休みも終わります。

ウェズレーの新学期は一体どうなったのでしょう。

それは読んでみてのお楽しみ。

子ども心にウェズレーみたいに自分の国を作りたい!住みたい!楽しみたい!と思わせる絵の雰囲気が抜群に醸し出されています。

わたしもこっそり住みたいですもん。

おじさんのかさ

佐野洋子/作・絵

講談社

1992

おじさんのかさ

おじさんのかさ 絵本 読み聞かせ 小学3年生

雨の日におじさんが出会った素敵なできごと
りっぱなかさがぬれるのがいやで、かさをさそうとしないおじさん。ある雨の日、子どもたちの歌をきいたおじさんは、はじめてかさを広げてみました。すると……。

小学生の時の国語の教科書に載っていたのでご存知の方が多い作品かと思います。

この絵本の中に出てくる「雨が降ったらぴっちょんちょん」は読み聞かせをしたあとのお子さんたちの合言葉になっています。




がぶりもぐもぐ!

ミック・マニング、ブリタ・グランストローム/作

藤田千枝/訳

岩波書店

1984

がぶりもぐもぐ!

がぶりもぐもぐ! 絵本 読み聞かせ 小学生

ああ おいしいな おいしいな! 植物はイモムシに食べられ、イモムシはキリギリスに食べられ、キリギリスは…。自然界の生き物は食べたり食べられたりする間柄にある。食物連鎖の関係をやさしく楽しみながら理解できる絵本。

かんちがい

吉田遠志/絵と文

福武書店

1984

かんちがい (吉田遠志・動物絵本シリーズ?アフリカ (5))

かんちがい 吉田遠志/絵と文 絵本 読み聞かせ

サイの親子のお話。草原で草を食べていたサイの親子のそばで、ゾウの家族も木の葉を食べていました。あかちゃんゾウが、サイの子どもをゾウの子どもと間違えて近づいてきました。そんな様子を母親サイは、子どもが襲われていると勘違いし、追い払おうと突進しますが、ちょうど子どものゾウを連れ戻しに来た母親ゾウも、危険を感じて母親サイにキバを突き刺してしまいます。

一度ハマると、何度でも読んでほしいとお願いされる1冊です。

おうちでも保護者の皆さんにお子さんがお願いし、図書館でも貸し出し数の多い作品です。




せみとりめいじん

かみやしん/作

福音館書店

2001年

7分

「かがくのとも」という科学雑誌絵本に載っていたものが人気だったため絵本になって再登場しました。

今回はせみとりめいじんの絵本版をご紹介します。

4歳から小学校低学年向け

せみとりめいじん

せみとりめいじん かみやしん/作 小学生 小学3、4年生

ごんちゃんはセミ採り名人。手作りの道具でてっちゃんにセミの採り方を教えます。セミを採るためのコツと楽しさがいっぱいの絵本。子どもたちを虫採りの楽しさに誘います。

せみとりめいじんは絵本ですが、科学の知識も盛りだくさんの絵本です。

絵本に出てくるのは、せみとりめいじんの「ごんちゃん」とせみとり初心者の「てっちゃん」。

てっちゃんが蝉をとれないでいると、せみとりめいじんのごんちゃんが蝉の取り方を教えてくれました。

よく取れる蝉の網の作り方や蝉がよくいる木の種類、場所、ミンミン鳴くのはオスだけと、色々なことを教えてくれます。

様々なせみとり術を教わったとはさて、実践。

てっちゃんは無事蝉を捕まえられるのでしょうか!!?

てっちゃんの成長と自分の成長を一緒になって考えられる絵本です。

科学絵本は知らないことを知るチャンスをたくさんもらえます。

だいちゃんとうみ

太田大八/さく・え

福音館書店

1992

だいちゃんとうみ

だいちゃんとうみ 太田大八/さく・え 絵本 読み聞かせ

夏休み、だいちゃんは海の近くに住むいとこのこうちゃんの家に行きました。朝早く、船着き場にいって漁師のおじさんから漬け物と交換に魚やエビなどをもらいます。朝ご飯が終わると、小川でカワエビをすくい、それを餌に海に出て魚を釣り、お昼には浜辺で“みな”という貝を採って“みなめし”を炊きます。作者の子どものころの夏の海辺の生活をいきいきと描きだします。

作者である太田大八さんの故郷である長崎県大村での幼少期の夏の1日を切り取った絵本です。

現在に生きている子どもたちには体験することが難しいけれど、ちょっと昔に子どもだったおじいさんおばあさん世代には当たり前の原風景が綴られています。

夏休み中遊びまわり釣りをして浜で焼いて食べ家へ帰る。

そんな夏休みを読み手も体験したくなる1冊です。

だいちゃんとうみ 太田大八/さく・え

はちうえはぼくにまかせて

ジーン・ジオン/さく

マーガレット・ブロイグレアム/え

もりひさし/やく

福音館書店

1996

はちうえはぼくにまかせて

はちうえはぼくにまかせて ジーン・ジオン/さく 絵本 小学校3年生

夏休み、お父さんの仕事が忙しくて どこへも旅行に行けない少年トミーは、近所の人たちの鉢植えを預かって世話をするアルバイトを思いつきます。預かった鉢植えの植物たちは トミーの上手なお世話のおかげで、ぐんぐん成長し、家の中はまるでジャングルのよう。ある日、植物が育ちすぎて家を壊してしまう夢を見たトミーは、図書館から本を借り、剪定の仕方を学びます。夏休みが終わる頃、より活き活きと素敵になった鉢植えを手にした人びとの笑顔がご近所にあふれました。そして夏休みが終わる頃、お父さんからトミーにあるうれしいことが伝えられます。トミーのやることにしかめ面だったお父さんの表情が、夏休みの最後にはどう変化しているのか・・・にも注目です。




ブナの森は生きている

甲斐信枝/ぶん・え

福音館書店

1996

ブナの森は生きている

ブナの森は生きている 甲斐信枝/ぶん・え 小学4年生 読み聞かせ

5年間にわたって、何度も何度もブナの森に通いつづけた著者が描く森の絵本。見かけは静かなブナの森が、実はダイナミックに動いて、生きていることを見事に描き出している。

ふるやのもり

瀬田貞二/再話

田島征二/絵

福音館書店

1971

ふるやのもり

 ふるやのもり 瀬田貞二/再話 小学3年生 小学4年生 絵本

じいさんとばあさんが育てている子馬をねらって、泥棒と狼は、それぞれ厩に忍びこんでかくれていました。じいさんとばあさんが「この世で一番怖いのは、泥棒よりも、狼よりも“ふるやのもり”だ」と話しているのを聞いて、泥棒と狼は、どんな化け物だろうと震えていると、そのうち雨が降ってきて古い家のあちこちで雨漏りしてきて……。

読み聞かせでは大変お世話になる瀬田さんのデビューさくです。

じいさんとばあさんは立派な馬を育てていました。

その馬を狙って、じいさんとばあさんの家の梁の上には「馬どろぼう」が潜んでいます。

またわらの山の中には「おおかみ」が息を潜めていました。

この隠れているふたりがいることを知らずにじいさんとばあさんは世の中の怖いものについて話しています。

じいさんのこわいものは、山のおいぬのおおかみさま。

ばあさんのこわいものは、ふるやのもり。

さて、それからどうなったかは読んでみてのおたのしみ!!

リズムのある絵本なので、あっという間に読み終わってしまいます。




夏の15分プログラム

夏休みなので、じっくりひとつの絵本に時間がとれる読み聞かせと、楽しいこと満載の今の時代と昔の時代の夏休みの過ごし方を比べられる絵本をプログラムにしました。

外国の夏休みと日本の夏休みを2冊

  • はちうえはぼくにまかせて 

ジーン・ジオン/さく

マーガレット・ブロイグレアム/え

もりひさし/やく

福音館書店

1996

はちうえはぼくにまかせて

はちうえはぼくにまかせて ジーン・ジオン/さく 絵本 小学校3年生

  • だいちゃんとうみ 

太田大八/さく・え

福音館書店

1992

だいちゃんとうみ

外国でのお子さんの夏休みの過ごし方と日本のお子さんの夏休みの過ごし方が両方わかり両方試してみたくなります。

1冊にじっくり集中だいちゃんとうみ 太田大八/さく・え 絵本 読み聞かせ

  • ウェズレーの国 

ポール・フライシュマン/作

ケビン・ホークス/絵

千葉茂樹/訳

あすなろ書房

1999

ウエズレーの国

ウェズレーの壮大な世界に思わずのめり込み、自分で何回も読んでしまうお子さんが続出!!

読み手もワクワクしました!

ウェズレーの国 読み聞かせ 絵本 

夏の15分読み聞かせプログラム!!小学3、4年生むけのリストから読み応えのある読み聞かせをしよう! まとめ

小学校3、4年生にもなると、だいぶ長いお話を聞くことができるようになってきます。

空想のお話しもわかるようになり、現実との区別もつきます。

夏休みなのでお時間のとれるときは、長いお話を読み聞かせしてあげてくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました。

小学校3、4年生春にオススメはこちら

今回は3、4年生に読み聞かせをするときの絵本リストです。 3、4年生に絵本!?と思うかもしれませんが、自分で絵本を読むのと誰かに絵本を...
プロフィール

 

司書歴13年。

これまで培ってきた図書館員としての知識を綴り最近はやりのイベントについてやオススメの本についてや、本に関わるアレコレを書いています。

 

私はこのサイトを通じて、全然本を読んだことがない、興味すらないという方には「きっかけ」を

本は読んだことはあるけど、この本読んだことがないなという方には、「魅力」を

そして、

本なんか毎日読んでいるよという読書家さんには「他の人の感想」を

お伝えしたいなと思っています。

良かったらみなさんのオススメの本も教えてくださいね♪

 

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする