今回は絵本を読むときの理想的な読み手と聞き手の位置についてです。
読み手と聞き手が適切な位置で読み聞かせをすることによりより聞き手にお話の内容が入りやすくなります。
一対一より大人数の方が難易度は高くなりますが、どんな形の読み聞かせでも対応できるようにしておくと良いですね。
絵本の読み聞かせの相手が1歳未満のとき
読み手と聞き手が1対1の場合
読み聞かせの相手が1歳未満のお子さんだった場合、読み手の膝に乗せ、読み聞かせをします。
後ろからお子さんを抱っこをして、絵本を持ちます。
絵本と自分の間にお子さんを入れる形で読み聞かせをします。
聞き手が複数の場合
読み聞かせを聞いてくれるお子さんが大人数の場合は、お子さんを膝に乗せ切ることができません。
聞き手が複数の場合の読み聞かせは、読み手と聞き手が床に座って一緒に横一列に並んで行います。(ひとりで座れる場合)
ポイント
子どもたちの視線の先に絵本があること
絵本がお子さんの中心にくること
読み手の顔が見えること
読み手の顔が見えることでお子さんは安心感を覚えます。
ブックスタートのときは、お母さんのお膝に抱っこしてもらい読み聞かせをします。
乳幼児にオススメのふれあい絵本。読み聞かせを通じて乳幼児と心を通わせましょう。
✴︎大きくなっても横に座って読み聞かせをされることが好きなお子さんもいらっしゃいます。
その場合は臨機応変に読み聞かせをしてあげてくださいね
絵本の読み聞かせの相手が1歳以上のとき
次は読み聞かせの聞き手が少し大きくなり、ひとりで座れるようになってきたお子さんに向けた読み聞かせの位置のとり方です。
お子さんの年齢が大きくなると、1対大勢の読み聞かせが増えます。
どんなに慣れた司書でも読み聞かせの最大人数は20人くらいまでです。
それ以上のお子さんに読み聞かせをしようとすると、絵本の絵が見えなくなってしまうので適しません。
読み聞かせをするときの読み手の姿勢は立つか座る
本の持ち方は上記いらすとやさんの画像の通りです。
読み手はこどもたちに向き合う
- 子どもたちが上記のイラストのように、床に直に座っているようなら、読み手は、椅子に座って本を読みます。
- 子どもたちが椅子に座っているようなら、読み手は立って本を読みます。
こうすると、子どもたちの目線の高さに本がくるようになるので、子どもたちも見やすいですし、前に座っているお友達の頭で見えないということが起こりにくくなってきます。
読み聞かせ時のお子さんの座る位置
読み聞かせがイスで行われる場合
イスをあらかじめ、絵本を中心に扇状に配置しておきます。
そうすると前に座っているお友達の頭と頭の間をうまく抜けて、絵本が見えます。
読み聞かせが体操座りで行われる場合
床にお尻をついて座る形の読み聞かせの場合、テープで座る場所を決めておくと良いです。
しかし床の場合はお子さんたちがみんなくっついて座りたがるので、声かけが重要になってきます。
絵本の絵が見えない子が途中で飽きて歩き出してしまわないよう気をつけましょう。