今日は小学校1、2年生の夏にオススメの読み聞かせ絵本です。
初めての小学校から3ヶ月が経った1年生。
学年が変わり教室も変わり、そろそろ落ち着いてきた2年生。
そして夏休みがやってきます。
そんな落ち着きとソワソワが入り乱れた夏にオススメの絵本をご紹介させていただきます。
おっきょちゃんとかっぱ
長谷川 摂子 作
降矢奈々 絵
福音館書店
おっきょちゃんが川で遊んでいると、カッパの子どもに水底のお祭に誘われました。おっきょちゃんは、キュウリをおみやげにもっていったので大歓迎され、お餅をもらって食べると、水の外のことを全部忘れてしまいました。カッパの家の子どもになって楽しく暮らしていましたが、ある時、人形が流れてくるのを見つけて、急に家を思いだし帰りたくなりました。はたして人間の世界に戻る方法は……。
おとうさん
与田 凖一 脚本
田畑精一 画
童心社
初めての紙芝居のご紹介です。
紙芝居は、絵本と読み方が違うのでまた練習が必要ですが、ひとつお話のプログラムに入るとお話会がぐっと雰囲気が変わり楽しめます。
お話会のメリハリにもつながります。
レパートリーとしてひとつ持っていると、良いでしょう。
南の島にひとりぼっちで住んでいた、魔物のマンガラン・グリーン・ベクーは、川で水あびをして遊んでいたお父さんとぼうやをみて、二人がうらやましくなります。ふしぎな呪文をとなえてお父さんそっくりに化けたマンガラン・グリーン・ベクーは、自分が本当のお父さんだと、ぼうやを連れていこうとします。どちらが本物のお父さんか見分けがつかないので、島の王様に相談することになりました。王様はお父さん二人に、交代でぼうやをたいこに入れて山のぼりをするよう命じますが……。
カブトくん
タダサトシ作
こぐま社
夏の風物詩でもあり、お子さんたちが大好きなカブトムシのお話し。
冬のある日、昆虫大好き少年こんちゃんが森で見つけた巨大な幼虫は、夏になるととても大きなカブトムシになりました。自分と同じくらいの大きさのカブトムシがいたら…。
主人公のこんちゃんは、冬のある日に今まで見たこともない大きさのカブトムシの幼虫を見つけます。(本当に大きい!!想像以上のカブトムシの幼虫をご想像ください)
こんちゃんは見つけたカブトムシの幼虫にカブトくんと名付けます。
カブトくんとこんちゃんの夏の思い出を綴った作品となっています。
でも、物語の最後ではやっぱり、、、
すいかのたね
さとうわきこ さく・え
福音館書店
みんな大好きばばばあちゃんのお話です。
ばばばあちゃんが、すいかのたねを庭にまきました。それを見たねこが掘り出してしまいますが、ただの種だったので「つまらない」と庭にうめもどしてしまいます。いぬ、うさぎ、きつね、ばばばあちゃんがみんなが同じことをしたので、とうとうすいかのたねは「いいかげんにしろ」と怒り出します。そんなたねを「大きくおなり」と、ばばばあちゃんが叱りつけたものだから、さあ大変。悔しくがって勢いよく育ったすいかが、ぐんぐんつるを伸ばし始めたのです!
みんな大好きばばばあちゃんのシリーズです。
ばばばあちゃんはすいかのたねをまきました。
それを見ていたネコはどんないいものを隠したのか気になり、うめたものをほじくり返してしまいます。
ネコの一連の流れを見ていたイヌも何をうめたのか、気になってほじくり返してしまいます。
その度、掘り返されたスイカのタネは「つまらん、つまらん」と言われていたので、怒ってしまいます。
ここからは読んでみてからのお楽しみ。
ネコやイヌが次々とタネを掘り返していく様子も面白いです。
夏に相応しいスイカという季節のたべものがでてくるのもまたいいです。
せんたくかあちゃん
さとうわきこ さく・え
福音館書店
さとうわきこさんは、ばばばあちゃんを描いている人と一緒です。
洗濯が大好きなかあちゃんが洗濯板で、家中のもの全てを洗ってしまいます。子どもたち、猫や犬、靴や傘の物までも、みんな洗濯して干されています。干された子どものへそを狙って雷さまが落ちてくると、かあちゃんは雷さままで洗濯! ゴシゴシ洗ったので、雷さまの顔からは、目も鼻も口もきれいさっぱり。でも大丈夫、あちゃんに新しい顔を描いてもらい大満足で、空に帰っていきました。しかしその翌日、さらにびっくりすることが……。
せんたくかあちゃんは洗濯が大の大の大好き!!
家中のものを洗います。
洗濯機ではなく、たらいで洗い、イヌもネコも洗われないよう逃げ回りますが、結局捕まって洗われ、洗濯紐に干されてしまいます(その様子がまたかわいい)。
どんどんどんどん洗濯していると、そこにかみなりさまが現れて、、、
たなばた
君島久子 再話
初山滋 画
福音館書店
牛飼いは年取った牛に教えられたとおりに、天の川で水浴びをしていた天女織り姫の着物をかくして、織り姫を妻にしました。二人には子どももうまれ、しあわせに暮らしていましたが、ある日、織り姫は天に連れ戻されます。牛飼いは織り姫を追いかけて、子どもをかごに入れてかつぐと、牛の皮の着物を着て天に昇ります。中国の七夕説話を幻想的な絵で描いた絵本。
にんじゃあまがえる
榎本功 写真・撮影
松井孝爾 監修
ひさかたチャイルド
忍者あまがえる参上!あまがえるの自然の中の忍術、教えます。
みずまき
木葉井悦子 作・絵
講談社
暑い夏の午後、ホースで水まきをする女の子
庭中のいきものに水を浴びせかけ、しまいに自分もずぶぬれ。生命力あふれると定評のある独得の絵が、水というテーマを得てさらに豪快に勢いよく画面にはじけます
ダイナミックな絵と力強い文字に圧倒されます。
おんなのこが暑い暑い夏の日に水まきを始めます。
「たぴたぴ」
「きゅるきゅる」
たくさんの擬音語がでできます。
「〜と思ったら」
で繰り返される豪快なストーリーに夏の暑さと水まきの涼しさの対比が感じられる作品です。
めっきらもっきらどおんどん
長谷川 摂子 作
ふりや なな 絵
福音館書店
かんたがお宮にある大きな木の根っこの穴から落ちて訪れた国は、何ともへんてこな世界でした。そこの住人“もんもんびゃっこ”“しっかかもっかか”“おたからまんちん”とかんたは仲良しになり、時のたつのを忘れて遊び回ります。けれどもすでに夜。遊び疲れてねむった3人のそばで、心細くなったかんたが「おかあさん」と叫ぶと……