図書館も部分的な開館が終わりつつあります。
もちろん通常の開館になっても感染対策を怠る気はありません。
今回開館するにあたり、他の図書館さんも行っている図書館での感染防止対策をご紹介したいと思います。
図書館に来館される利用者の方も、安心して図書館が使えるんだという気持ちになっていただけたら嬉しいです。
図書館での感染対策:本の消毒
上の記事でもお話ししたように、本の消毒は紫外線でもできます。
こういった本の消毒機がない場合は図書館員たちが返却された本を1冊1冊拭いています。
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普通の消毒液で返却本を拭きます。
土日は返却本が多いので大変ですが、利用者の方の安全のため、一生懸命拭かせていただいております。
図書館での感染対策:換気
換気は電車の中でもデパートの中でも行われています。
図書館では、万が一火事になった時に煙が逃げるよう、「排煙窓」というものがついています。
その排煙窓を全箇所開けて換気に努めています。
もちろん玄関にも自動ドアがついていますが、その自動ドアの電源も切り、常に新しい空気が入るように配慮しています。
窓のない、大型施設に入っているような図書館では、空気が回るよう管理されているので安心です。
また、扇風機を置いている図書館も多いです。
図書館での感染対策:ソーシャルディスタンス
テレビでもよく「人と人との距離を2メートルあけてください」と言われています。
足跡マークで感染対策
久しぶりに開館した図書館に人が押し寄せないとも限りません。
ですから、図書の貸出返却で利用者さんが集まると予想される窓口には、上記の「足跡マーク」を貼り、並ぶ時の間隔をお伝えしています。
ですが、久しぶりの図書館開館によりわかりにくかったのか、いまいち効果を発揮できなかったので、混雑時には図書館員を配置するなどの対策をとることが必要でした。
パーテンションで感染対策
スーパーやレジ、ホームセンターなどでいち早くこのパーテーションがおかれました。
当時から危険を顧みず、お客様のニーズを満たそうとしてくださるスタッフさんの感染を極力減らそうとするお店の試行錯誤に感謝しています。
その知恵を拝借し、図書館でもこのタイプのパーテーションを置いています。
パーテンションで感染対策デメリット
- 利用者さんの声が聞こえない
マスクをして、パーテーションがあると、声が前に飛ばず、図書館員の声も利用者さんの声も聞こえません。
高齢の利用者さんが多いため、パーテーションがなくても聞き取りにくそうなときが多々ありました。
パーテーションがないときは図書館員が近づき比較的大きな声でお話しすれば解決できましたが、今はそうもいきません。
今はどんな対応をするかというと、大変お手数で申し訳ないのですが、下記の「かきポン」で対応しています。
かきポンは簡易筆談機です。
昔子供の時に遊んだ「せんせい」と同じ原理で字や絵を書いて利用者さんに理解してもらっています。
また使用した後は、消毒液で拭いています。
- カウンターの上が狭くなる
物理的な問題なのですが、パーテンションを窓口の上のカウンターに置いたことにより、机の上の使えるスペースが減ってしまいます。
また、図書の受け渡しもパーテーションのタイプによって下部の空きが狭いものもあります。
そうなると、借りたい本がパーテンションの下を通らないといった問題が生まれます。
気をつけてはいますが、パーテーションが透明なので見えづらく、ちょっと気をぬくとぶつけてしまうそうになります。
ぶつけてしまうことは本以外も同じで「あちらにあります。」と動作をつけて利用者さんに場所をお知らせするとき、パーテーションの存在を忘れ、ドンとしてしまうこともあります。
慣れるまでが大変です。
マスクで感染対策
言わずと知れた感染対策で「マスク」です。
マスクは飛沫感染を予防する観点から導入しています。
フェイスシールドで感染対策
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最近店舗ではフェイスシールドを導入しているところも多いです。
目の粘膜からもウイルスが入るということを聞いたので、付けているお店が多いのだと思います。
また、マスクでは声が聞き取りにくいのと、お化粧品屋さんなどは、店員さんのお顔を見せることも宣伝という観点から、こちらのフェイスシールドのほうが見栄えが良いのでしょう。
フェイスシールドのデメリット
マスク以上に利便性のあるフェイスシールドですが、デメリットももちろんあります。
1、自分の熱放射によってシールドがくもる
だんだん外気温が熱くなってくると、自分自身も熱くなります。
冬によくなるように、車の窓が外気温との差で曇りますよね?
その現象がわたしとフェイスシールドで起こります。
それも、おでこの方で起こるので自分ではよく見えないんです。
結構恥ずかしいです^^;
また、フェイスシールドがくもることにより、前がよく見えなくなります。
視界が遮られてしまうので、利用者の方が見えないといった状況も生み出されてしまいます。
2、フェイスシールドがずれる
フェイスシールドは、あの面の部分をゴムバンドで支えています。
フェイスシールドをしている人を後ろから見ると、〝ハチマキ〟をしているように見えます。
そのゴムの部分は、調整できないため、長時間していると頭が痛くなります。
また、ゴムが伸びてしまったら新しいものにフェイスシールドごと変えねばいけません。
勿体無い^^;
また、ハチマキをしていた子どもの頃を思い出していただくとわかりやすいのですが、
ハチマキって時間が経つと、上にずれたり下にずれたりしませんでしたか?
頭のほうにフェイスシールドがずれると、髪の毛も連れて行ってしまい、ボンバーヘットになります。
下の方にずれてくると、目隠しされたようになり、前が見えません。
下にずれるのはまだ自分に自覚があるので良いのですが、上にずれると、そのまま位置だけ自分の気に入った位置に戻しがちです。
それをしてしまうと、無事ボンバーヘットのできあがりなんです。
もし、フェイスシールドをつける予定のあるみなさまは、ボンバーヘットにならないようにお気をつけください。
百貨店の素敵なお姉様方は、ボンバーヘッド対策として、綺麗なまとめ髪をされていらっしゃいました。
フェイスシールド着用時の推奨髪型は、まとめ髪ですね。
しかし、ただの一本に髪を結わえただけですと、頭の表面の髪を逆立ててしまえるので、
下記の女性くらいのまとめ髪が良いです。
3、フェイスシールド面の管理が大変
フェイスシールドは、殺菌作用のある洗剤で、毎使用後洗浄しています。
その作業が地味に大変です。
そして一回外したフェイスシールドをどこに置いておけばいいのかにも迷います。
外側を下に置けばいいのか、はたまた、吊るしておいておくのか?
わたしは苦肉の策で、一時的に外さなくてはいけない場合の置き場所は、
“フェイスシールドの外側が下にくるように、ゴムで丸くして、一時置き”しています。
こんな感じで図書館員は作業しています。
手袋で感染対策
手にウイルスがつきそれを、口や鼻、目の粘膜を触ってしまうと感染してしまう可能性が、手袋をしています。
手袋も品切れになってきているようです。
消毒液で感染症対策
図書館の入り口に消毒液を置いています。
図書館での感染対策:滞在時間
図書館では、30〜60分くらいの滞在時間でお願いしているところが多いです。
図書館員との接触時間を減らすためと、不特定多数の人との接触時間を減らす目的があります。
空気にもウイルスが含まれているので、ウイルスとの接触時間を減らすことも同時に目的としています。
この、滞在時間の制限をさせていただくことで、行なっていないサービスもあります。
各々の図書館にお問い合わせくださいませ。
図書館での感染防止対策は、本の消毒と滞在時間。もちろん図書館員たちも感染防止対策をバッチリしています まとめ
いかがでしたでしょうか?
これだけ感染予防対策をさせていただいております。
まだまだ完全とは言えませんが安心安全に図書館を使っていただけますよう最善を尽くしてまいります。
最後までお読みくださりありがとうございました。