本日は「このミス」と略され愛されることが多いこのミステリーがすごい!大賞についてお伝えします。
図書館でもこのミスが発表されるとその大賞を受賞された作品の予約数がグンとあがることで有名な賞です。
そして第1回目の大賞作品からずっとこのミス大賞受賞作品を読み続け、またこのミス大賞にノミネートされた作品も全部読まれる方が多いなと感じたのもこの賞でした。
ミステリーファンにはたまらない作品の宝庫だったんでしょうね。
今回はこのミスについて記事にさせていただきます。
このミステリーがすごい!大賞とは?
このミスは、ただたんに面白いミステリーに賞をあげるのではなく、面白い作品・新しい才能を発掘・育成する新しいシステムを構築するということにあります。
ミステリー&エンターテインメントの分野で作品を世に出してみたい。だけれどもやり方がわからない。まずは本にしなくちゃいけないんでしょ?といった方や、
自分の作品について、書評家からアドバイスを受けてみたいという方を、
インターネットを通して読者・書評家・編集者と結びつけるのが、この賞です。
他の芥川賞や直木賞は、賞に対して作品を受け付ける形を取っていません。
本になったものを選考者が読み、賞を授与しています。
しかし、このミスにおいては、宝島社のこのミス事務局に原稿を送付すればいいんです。
芥川賞と直木賞の違いは主に3つ。芥川賞と直木賞の違いって一体なに?作ったのは誰?できたのはいつ?
このミスのすごいところは、具体的にどういうところかというと、
読者さんの興味を教えてくれる
書評界で活躍する著名書評家が、読者さんの立場に立つので、読者さんが読みたい作品、関心を持つテーマが、明らかになり、作家志望者さんが今後作品を書くことの参考になるのでは、とも考えてくれているところです。
いま、何のテーマのお話を書けば読者さんたちが興味を持ってくれるのかわかるのって強いですよね。
推薦コメントがもらえる
1次選考に残ると、書評家の推薦コメントとともに作品の冒頭部分がネット上にアップされます。
ミステリマニアのみなさんはきっとその冒頭部分も楽しみにしているひとつだと思われます。ネット上にアップされ、続きが読みたい!などといったお声が聞こえれば、作品かも夢ではないかもしれません。
これも、作家を目指す方の励みになっているはずです。
このミス作品応募大賞は
エンターテインメントを第一義の目的とした広義のミステリー
だったらオーケーなようです。
そして、ホラー要素の強い小説やSF設定を持つ小説でも、斬新な発想や社会性および現代性に富んだ作品であればOK。
また時代小説であっても、ミステリーとしての要素や冒険小説的興味を多分に含んだ作品であれば、その設定は問いません。
ということなので、幅広い可能性がありそうですね。
ちなみに、ミステリーとは大きく分けると謎を解く、推理が必要な作品です。
推理小説ってなんだろう?推理をするかどうかが違い?「ミステリー」「サスペンス」ジャンルがあるのはわかるけど何が違うの?
2021年このミス最終選考委員はだれ?
- 大森望氏
- 香山二三郎氏
- 瀧井朝世氏
2021年のこのミス選考委員は上記3名です。
このミス選考には一次選考と、二次選考そして最終選考があります。
大森望氏
SFを中心として活動する日本の翻訳家です。
1961年、高知県生まれ。京都大学卒。
翻訳家・評論家。著書に『現代SF観光局』(河出書房新社)、『50代からのアイドル入門』(本の雑誌社)、『新編 SF翻訳講座』(河出文庫)、『21世紀SF1000』『同 PART2』(ハヤカワ文庫)など。責任編集の『NOVA 書き下ろし日本SFコレクション』全10巻で第34回日本SF大賞特別賞、第45回星雲賞自由部門受賞。訳書に劉慈欣《三体》シリーズ(共訳)、ハクスリー『すばらしい新世界』、ウィリス『航路』『ドゥームズデイ・ブック』、ディック『ザップ・ガン』、ベイリー『カエアンの聖衣』など多数。「ゲンロン 大森望 SF創作講座」主任講師。
香山二三郎
評論家です。
1955年、栃木県生まれ。早稲田大学卒。
コラムニストとして、書評を中心に執筆。「小説推理」等でミステリーガイドを担当。
瀧井朝世
1970年生まれ、東京都出身、慶應義塾大学卒。
大学卒業後、出版社勤務を経てライターに。WEB本の雑誌「作家の読書道」、文春BOOKS「作家の書き出し」のほか、「anan」「クロワッサン」「きらら」「小説幻冬」などで作家インタビューや書評を担当。TBS系「王様のブランチ」ブックコーナーのブレーン。BUKATSUDO「贅沢な読書会」モデレーター。著書に書評コラム集『偏愛読書トライアングル』(新潮社)、作家インタビュー集『あの人とあの本の話』(小学館)、『ほんのよもやま話 作家対談集』(文藝春秋)。監修に岩崎書店〈恋の絵本〉シリーズ。
芥川賞や直木賞の選考委員さんとは違い、評論家さんが多いです。
作品の良し悪しではなく、読み手のプロとしてどの作品が一般読者が面白いと思うかを選んでいます。
文学的に優れた作品は素晴らしいと思いますが、それと読んでいておもしろいはまた違いますもんね^^;
そんなことを言ったら読者の読む力が落ちたと言われちゃいそうです笑
このミス第1回受賞作(2002年)は2作
四日間の奇蹟
浅倉 卓弥
逃亡作法
第153回直木賞を受賞作家 東山彰良
ここからこのミスの歴史は始まったようです。
このミス大賞をとった作家さんは売れる!
都市伝説かもしれませんが、このミス大賞をとった作家さんはずっと本を書いており、ずっと売れている印象があります。
それは、選考委員さんが評論家さんであるため読者目線を他の賞の選考委員さんより持っています。
そのためこのミス大賞をとられた作家さんたちも読者目線を持ち、今の読者はどんなものが読みたいのか!がわかっているのかもしれませんね。
上記、第1回このミス大賞を受賞された東山彰良さんはのちに直木賞を受賞されていますし、第7回このミス大賞受賞者の柚月裕子さんも第15回大藪春彦賞を受賞しています。
すごいです!!
このミス大賞賞金は?
このミス大賞気になる大賞賞金は、
1,200万円
それに加え、大賞作品書籍刊行がなされます。
受賞作品史上最高額の賞金です!!
また、
文庫グランプリ賞金は
200万円
そして、文庫グランプリ作品書籍刊行です。
✳︎文庫グランプリとは、優秀賞より名前をかえました。
「このミステリ」と略されるこのミステリーがすごい!大賞とは?賞金や選考委員は? まとめ
このミス大賞についての説明でした。
ミステリーは好きなのでこのミスはチェックしていましたが、調べてみるとまだまだ深いことがわかりました。
このミス大賞が一番高い賞金を出している賞だとは知りませんでした。
もし、作家さんになりたい方は、このミスに応募されると良いですね✧
最後までお読みくださりありがとうございました。