今回はミステリー小説とサスペンス小説の違いについてお話しします。
図書館に来館される利用者さんに「ミステリー」でおもしろいのありますか?や「サスペンス」が好きなんです。
こういったお話でオススメの本を聞かれることがあります。
でも、ここだけの話。。。
わたし、、違いが全然わかっていなかったんです。。!(◎_◎;)
実はこのふたつには明確な違いがあるんです。
それを今回解き明かしていきたいと思います。
「ミステリー」「サスペンス」の明確な違い
それは読者が『推理をするかどうか』です。
うーん。
簡単な違いでしたね笑
次は細かくミステリーとサスペンスについて説明していきますね。
「ミステリー」とは、推理を楽しむ作品
ミステリーは、英語の「mystery」に由来しています。意味は「神秘的、不可解、謎」といったものがあります。
犯人が最後まで分からず、読者がトリックを考えながら読んでいく作品がミステリーです。
「このミステリーがすごい!大賞」通称「このミス」が毎年発表されるように、ミステリーはいつの時代でも人気の高いジャンルです。
仁賀克雄さんは、ミステリの面白さの条件として、次の三つの要素を挙げています。
ミステリー作品の面白さの条件とは
- 発端の不可思議性
- 中途のサスペンス
- 結末の意外性
冒頭で事件に引き込み、不安を煽り、大どんでん返しの推理で犯人がわかる。
それがミステリーの醍醐味だと仁賀克雄さんは言っています。
また、 仁賀克雄さんによると、ミステリー小説生みの親は、エドガーアランポーで『モルグ街の殺人』が史上初のミステリーとされています。
日本でいうと、「アンナチュラル」や「沙粧妙子最後の事件」などがミステリードラマです。
ミステリー作家といえばだれ?
作家さんでいうと、横溝正史、アガサクリスティ、江戸川乱歩、宮部みゆきなどがミステリー作家と呼ばれています。
ミステリー作家 横溝正史
1902年〈明治35年〉5月24日 – 1981年〈昭和56年〉12月28日生まれ
本名は同字で「よこみぞ まさし」
知らない人がいないほど有名な八つ墓村。
ドラマ化されたりもしていたから時代問わず知っている方が多い気がします。
小さい頃にテレビで、怖かったけど夢中で見た記憶があります。
ミステリー作家 江戸川乱歩
1894年(明治27年)10月21日 – 1965年(昭和40年)7月28日
旧字体:江戶川 亂步
戦後は推理小説専門の評論家としても活動していたり、実際に探偵として、勤務していた経歴があります。
本名は平井 太郎(ひらい たろう)。
ペンネーム(江戸川乱歩)は小説家の、エドガー・アラン・ポーに由来しています。
ミステリー作家 宮部みゆき
1960年12月23日生まれ
宮部みゆきさんのデビューあと間も無く出版され今もなお、人気の高い作品です。
ミステリー作家 アガサクリスティ
Dame Agatha Mary Clarissa Christie, DBE、旧姓:ミラー (Miller)
1890年9月15日- 1976年1月12日
ミステリーの女王です。
オリエント急行の殺人は、映画を見てハマりました。
「サスペンス」は不安や緊張を抱いた不安定な心理、またそのような心理状態が続く様を描いた作品
英語の「suspense」で「不安、気がかり、はらはらする状態」を意味しています。
- 孤立した山荘や孤島に閉じ込められ、犯人がわからないまま次々殺害されていく
- 犯人はわかっているがなかなか捕えられない
- 捕らえられた登場人物がどこかから脱出を試みるもの
- 何か恐ろしい物から逃げ続けるもの
- 周囲の猜疑心や悪評に取り囲まれた主人公が真実を追求して潔白を証明するもの
このような状況に陥りハラハラドキドキするものがサスペンス作品です。
「クリフ・ハンガー」や「パニックルーム」などが代表的な映画です。
「火曜サスペンス劇場」:火サスなんていうのもありましたね。
「世にも奇妙な物語」もサスペンスです。
小さい頃よく見ていました。
え?パニックルームがサスペンスなら、「ホラー」という区分はどこからなのでしょう?
「ホラー」は超常現象が起こる作品
「ホラー」と「サスペンス」の主な違いは、
「ホラー」は超常現象や超能力が「サスペンス」に加わったものをいいます。
「サスペンス」は現実世界に起こる、人間が起こすもののうちでハラハラドキドキ、手に汗握る作品をさします。
推理をするかどうかが違い?「ミステリー」「サスペンス」ジャンルがあるのはわかるけど何が違うの? まとめ
「ミステリー」「サスペンス」「ホラー」の違いはお分りいただけたでしょうか?
推理をするかしないかで、分けられていたとは!?
私の予想では、人が死ぬかどうかかなーと思っていました。
違いがわかったので、これからは自身を持って作品をお勧めしたいと思います。
最後までお読みくださりありがとうございました。