わたしの勤める図書館では毎年夏に大人気企画
【読書マラソン】が始まります!!
読書マラソンは基本小学校1年生から中学校3年生までの子が対象です。
お兄ちゃんやお姉ちゃんが読書マラソンをしていて、一緒にやりたくなっちゃった子は、その子自身が自分のお名前をかけたら参加オーケーにしています。
さて、今回はどのくらいの子が参加してくれるのか今から楽しみです。
この読書マラソン、「読書ノート」というものを使い、1冊1冊書き溜めて、各自治体さんによって変わるとは思いますが、その自治体のゴール冊数を読んだら読書ノート1冊が終了し、その瞬間、読書マラソンも完走!!というちょっとした遊びの要素も入ったイベントです。
読書ノートとは
読書ノートとは読んだ本を記録するノートです。
子どもたちが読んだ本の記録を自分たちの手元にとっておけるとっても素敵なアイテムなんです。
図書館が行事として行っていない館の場合、ご自身の家で独自に読書ノートを作っているお子さんもいらっしゃいました。それくらい本を読んだ達成感とこの本を読んだ感動をノートに残しておきたかったのでしょうね。
読書ノートの目的は、読書の習慣づけ
読書ノートの第一の目的は小学生のうちから、読書ができるように習慣づけをしようというものです。
朝の10分間読書も、習慣づけです。時間を作って読書に触れさせるという目的のもと行われています。
読書ノートの効果として
お子さんの場合の読書ノートの効果は
- 読んだ本をあとから振り返ることができます。
- 書名(本のタイトル)、著作者(本を書いた人)など何をメモしておけば次にまた読みたくなった時に書いておけばいい情報がわかるようになります。
- 読んだ本の感想を書くことで、感想文を書く下地が身につきます。
- 読んだ本の感想を先生や親御さん、または図書館員に見せることによって、伝える力がつき、字の勉強にもなります。
大人の場合の読書ノートの効果は
- 読んだ本をあとから振り返ることができます。
- 書名(本のタイトル)、著作者(本を書いた人)など何をメモしておけば次にまた読みたくなった時に書いておけばいい情報がわかるようになります。
- 同じ本を読まないで済みます
- 「あの時読んだあの本」をまた読みたいとなったときに簡単に探すことができます。
※お子さんの場合は手書きが多いですが、大人になると、貸し出しの際に出される貸し出しレシートをそのままノートに貼り付けられる方が多いです。
その場合は、感熱紙のため時間が経つと文字が消えてしまうことをあらかじめお伝えしています。
読書ノートに書く時の本はなんでもいい
紙芝居や保護者の方に読んでもらった本ではなく、お子さんご自身で読んだ本をノートに書いてもらっています。
読書ノートに書いてこられるタイトルで多いのは
- かいけつゾロリ
- おしりたんてい
- 「学研のまんがでよくわかる! ひみつシリーズ」
これらがトップをしめています。
この読書ノートに書く本はなんでもいいというのは、お子さん自身に本を選んでもらいたいからです。
お子さんの主体性を重視しているんです。
読書ノートを継続するにはその都度のスタンプ
ただ、読んだ本の感想をノートに書いて先生に見せて「はい、よくできました!」では味気がありません。
ですから、本を読んで感想を書いてくれたお子さんにはその都度「スタンプ」を押しています。
このスタンプが意外と人気で、2色のスタンプがあるのですが、それを交互に押して欲しいや、このページはこの色で統一して欲しいなどのご要望があり押す方も楽しんで押させていただいております。
また、スタンプをマニュアル通りに押すのではなく、スタンプを押している時間はお子さんとのコミュニケーションの時間と捉えています。
「この本のこんなところがおもしろかったんだねー」
「この本、わたしも読んでみるねー」
などの声かけをし、読書ノートの継続に力を入れています。
ノートが全ページ埋まったらプレゼントを
ノートには60冊の本の感想が書けるようになっています。
その60冊が全て埋まったら、プレゼントをあげています。
これを目当てに頑張ってくれるお子さんが多いのも事実
大人も「これが欲しい」とご要望がありますが、いまはお子さんへだけの特別プレゼントになっています。
まとめ
最近ではお子さんより大人の方の読書ノートの関心と需要が高まってきています。
高齢者の図書館利用が軒並み増加していることも影響しているのかもしれませんが、高齢になっても貪欲に知識を取り入れようとなさる姿にいつも感動しています。
お子さんだけでなく高齢者の方にもっと楽しみのある読書ノートを提供できたらもっと図書館利用者が増えてくれるのではないかとと目論んでおります。