今回のお話は芥川賞・直木賞ノミネート作の速報です!!
2019年芥川賞直木賞上半期の候補作が発表されました。
今回は、芥川賞の候補5名。直木賞の候補6名。そしてなんと、直木賞の候補者全員が女性!!。
これは芥川賞の受賞が始まって初だということです。
さていったい今回の芥川賞・直木賞は誰が手にするのでしょうか!?
芥川賞ノミネート作品一覧
今村夏子「むらさきのスカートの女」(小説トリッパー春号)
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雑誌掲載の段階で候補作品になることが多い芥川賞ですがこの作品は2019年6月7日に単行本化されています。
芥川賞受賞候補者3回目の今村夏子さんは三島由紀夫賞、野間文芸新人賞受賞の実力派です。
高山羽根子「カム・ギャザー・ラウンド・ピープル」(すばる5月号)
前回から連続で候補者になった高山羽根子さんは林芙美子文学賞を受賞しています。
古市憲寿「百の夜は跳ねて」(新潮6月号)
社会学者の古市憲寿さんが前回話題を集めた「平成くん、さようなら」に続き、2回連続で候補に挙がりました。
古市さんは前回の落選の時に、「周りの人に応援してもらったから賞を絶対取りたかった」と残念がっているのが印象的でした。
古川真人「ラッコの家」(文学界1月号)
古川真人さんも今村夏子さん同様、デビュー作を含め3回目の候補入りです。
李琴峰「五つ数えれば三日月が」(文学界6月号)
初候補の李琴峰さんは台湾生まれ・日本在住で、早稲田大大学院を修了してデビューしました。
直木賞ノミネート作品一覧
続いて直木賞の候補者です。
図書館の予約数からすると、「平場の月」と「マジカルグランマ」が同率で多い感じを受けますが、結果はどうなるでしょうか!?
※なお、この作者の掲載順は著者名の五十音順で、おすすめ順ではありません。
朝倉かすみ(あさくら かすみ)平場の月 光文社
2003年「コマドリさんのこと」でデビューしました。
こちらは有名。
2009年「田村はまだか」 この作品で第30回吉川英治文学新人賞を受賞されました。
電子版と文庫版が出版されています。
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2017年『満潮』で第30回山本周五郎賞候補。
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2019年今回の第161回直木賞候補作品『平場の月』ではもうすでに第32回山本周五郎賞を受賞しています。
おめでとうございます!!
大島真寿美(おおしま ますみ)渦 妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん) 魂結(たまむす)び 文藝春秋
窪美澄(くぼ みすみ)トリニティ 新潮社
澤田瞳子(さわだ とうこ)落花 中央公論新社
原田マハ(はらだ まは)美しき愚かものたちのタブロー 文藝春秋
柚木麻子(ゆずき あさこ)マジカルグランマ 朝日新聞出版
選考会7月です
選考会は、2019年7月17日(水)午後4時より東京・築地の料亭いつものとおり「新喜楽」で開かれます。
その後、受賞者が発表されます。
2019年芥川賞直木賞候補作が発表!今回の直木賞は初の候補者が全員女性! まとめ
今回は史上初の候補者全員が女性です。
認定NPO法人 ウィメンズ アクション ネットワーク理事長
上野 千鶴子さんからの祝辞があったように女性の軽視の時代が長く続き隠れた性差別がありました。
文学は男性のものとされてきた時代が長かったので、これはひとつの節目になっていくように思います。
同じ女性として喜ばしい限りです。
さてさて、結果はどうなりますやら。
お読みくださりありがとうございました。
【追加】
【発表】芥川賞&直木賞受賞作は「むらさきのスカートの女」「渦」おめでとうございます!
改めておめでとうございました!!