歴代芥川賞候補一覧!著者と掲載雑誌、取得年を一覧に。私が芥川賞を全部読むために整理!!

読みたい本がわからない(;´д`)でも読書感想文を書かなくちゃ!読書感想文の書き方をマルっと公開!

芥川賞の受賞者を一覧にしてみました。

わたしが芥川賞受賞作を全て読んでみようと思っているからです。

まだまだ何冊も読んでいませんが、何かのお役に立てれば幸いです。

もうすでに芥川賞全部読んで本になさっている方がいらっしゃいました!!

文学好き、カルチャー好きに贈る絶対保存版。話題となった『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら』の著者・菊池良による最新作。もとはWebメディアで2018年に始まった連載ですが、著者はこの連載のために勤めていた会社を辞めるほど熱を入れて執筆。漫画をまじえながらマニアックに、作家、作品、選考についてまとめています。

芥川賞受賞作第1回から第20回まで

受賞年 受賞者 受賞作 掲載誌
1935上 石川達三 蒼氓 星座
1935下 該当者なし    
1936上 小田嶽夫 城外 文學生活
  1936上 鶴田知也 コシャマイン記 小説
1937下 石川淳 普賢 作品
    冨澤有爲男 地中海 東陽
1937上 尾崎一雄 暢氣眼鏡 他 人物評論
1937下 火野葦平 糞尿譚 文學会議
受賞年 受賞者 受賞作 掲載誌

青空文庫って何?芥川賞作品は載っている?著作権が切れた作品が読み放題の青空文庫の解説

1938上 中山義秀 厚物咲 文學界
中里恒子 乗合馬車 他 文學界
1939上 半田義之 鶏騒動 文藝首都
  長谷 健 あさくさの子供 虚實
10 1939下 寒川 光太郎 密獵者 創作
11 1940上 なし    
12 櫻田 常久 平賀源内 作家精神
13 1941上 多田 裕計 長江デルタ 大陸往来
14 芝木 好子 青果の市 文芸首都
15 1942上 なし    

芥川賞が始まった頃は、該当者なしも多かったようです。

また、第8回の芥川賞で初めて女性が受賞しています。

そして、今ではかんがえられないくらい雑誌の出版があったようですね。

16 1942下 倉光俊夫 連絡員 正統
17 1943上 石塚喜久三 纏足の頃 蒙疆文學
18 1943下 東野邊薫 和紙 東北文學
19 1944上 八木義徳 劉廣福 日本文學者
19 1944上 小尾十三 登攀 國民文學
20 1944下 清水基吉 雁立 日本文學者

さて芥川賞受賞第20回までご紹介が終わりましたが、知っている作家さんや作品はありましたでしょうか?

ちょっと昔というだけで読みにくい文章になってしまうところもありますが

そういったところも含めて、言葉遣いの移り変わりや生活仕様の変化も楽しんでいただけたらと思います。

芥川賞受賞作第21回から第40回まで

続いて、第21回から第40回までを表にしました。

21 1949上 小谷剛 確証 作家
21 1949上 由起しげ子 本の話 作品
22 1949下 井上靖 闘牛 文學界
23 1950上 辻亮一 異邦人 新小説
24 なし      

受賞年 受賞者 受賞作 掲載誌
25 1951上 安部公房 近代文学
25 1951上 石川利光 春の草 ほか 文學界
26 1951下 堀田善衛 広場の孤独・漢奸その他 中央公論他
27 1952上 なし    
28 1952下 五味康祐 喪神 新潮
28 1952下 松本清張 或る「小倉日記」伝 三田文学
29 1953上 安岡章太郎 悪い仲間・陰気な愉しみ 群像・新潮

30 1953下 なし    
31 1954上 吉行淳之介 驟雨・その他 文學界
32 1954下 小島信夫 アメリカン・スクール 文學界
32 1954下 庄野潤三 プールサイド小景 群像
33 1955上 遠藤周作 白い人 近代文学

吉行淳之介や安部公房、遠藤周作、松本清張など知っている名前が出てきましたね!!

芥川賞も受賞の古い順から読むか新しい順から読むかでまた印象や全部読めるかというのが変わってきそうですね!!

受賞年 受賞者 受賞作 掲載誌
34 1955下 石原慎太郎 太陽の季節 文學界
35 1956上 近藤啓太郎 海人舟 文學界
36 1956下 なし    
37 1957上 菊村到 硫黄島 文學界
38 1957下 開高健 裸の王様 文學界
39 1958上 大江健三郎 飼育 文學界

ここにきて元東京都知事の石原慎太郎氏が登場しますね!!

芥川賞受賞作第40回から第59回まで

芥川賞受賞作第40回から第59回まで 芥川賞受賞 芥川賞
受賞作品

40 1958下 なし    
41 1959上 斯波四郎 山塔 早稲田文学
42 1959下 なし    
43 1960上 北杜夫 夜と霧の隅で 新潮
44 1960下 三浦哲郎 忍ぶ川 新潮
45 1961上 なし    
46 1961下 宇能鴻一郎 鯨神 文學界
47 1962上 川村晃 美談の出発 文学街
48 1962下 なし    

北杜夫氏、三浦哲郎氏ともに有名ですね!

受賞年 受賞者 受賞作 掲載誌
49 1963上 後藤紀一 少年の橋 山形文学
50 1963上 河野多惠子 文學界
51 1963下 田辺聖子 感傷旅行
センチメンタル・ジャーニィ
航路
52 なし      
53 1964下 柴田翔 されどわれらが日々──
54 1965上 津村節子 玩具 文學界
55 1965下 高井有一 北の河

56 1966下 丸山健二 夏の流れ 文學界
57 1967上 大城立裕 カクテル・パーティー 新沖縄文学
58 1967下 柏原兵三 徳山道助の帰郷 新潮
59 1968上 丸谷才一 年の残り 文學界
59 1968上 大庭みな子 三匹の蟹 群像

芥川賞受賞作第60回から第79回まで

60 なし      
61 1969上 庄司薫 赤頭巾ちゃん気をつけて 中央公論
61 1969上 田久保英夫 深い河 新潮
62 1969下 清岡卓行 アカシヤの大連 群像
63 1970上 吉田知子 無明長夜 新潮
63 1970上 古山高麗雄 プレオー8の夜明け 文藝
64 1970下 古井由吉 杳子 文藝
65 1971上 なし    
受賞年 受賞者 受賞作 掲載誌

「赤頭巾ちゃん気をつけて」は図書館の利用者さんが当時面白かったからまた読みたいんだよねと探されていて最近読まれ、「やっぱり面白かったよー」と教えてくださった本です。

66 1971下 李恢成 砧をうつ女 季刊芸術
66 1971下 東峰夫 オキナワの少年 文學界
67 1972上 畑山博 いつか汽笛を鳴らして 文學界
67 1972上 宮原昭夫 誰かが触った 文藝
68 1972下 山本道子 ベティさんの庭 新潮
68 1972下 郷静子 れくいえむ 文學界
69 1973上 三木卓 すばる
70 1973下 野呂邦暢 草のつるぎ 文學界
70 1973下 森敦 月山 季刊芸術
71 1974上 なし    

受賞年 受賞者 受賞作 掲載誌
72 1974下 日野啓三 あの夕陽 新潮
72 1974下 阪田寛夫 土の器 文學界
73 1975上 林京子 祭りの場 群像
74 1975下 中上健次 文學界
74 1975下 岡松和夫 志賀島 文學界
75 1976上 村上龍 限りなく透明に近いブルー 群像

村上龍さんがでてきましたね!!

限りなく透明に近いブルーって、本のタイトルがなんとなく言いたくなっちゃうんですよね。

76 1976下 なし    
77 1977上 三田誠広 僕って何 文藝
77 1977上 池田満寿夫 エーゲ海に捧ぐ 野性時代
78 1977下 宮本輝 螢川 文芸展望
78 1977下 高城修三 榧の木祭り 新潮
79 1978上 高橋揆一郎 伸予 文藝
79 1978上 高橋三千綱 九月の空 文藝

芥川賞受賞作第80回から第99回まで

受賞年 受賞者 受賞作 掲載誌
80 1978下 なし    
81 1979上 重兼芳子 やまあいの煙 文學界
81 1979上 青野聰 愚者の夜 文學界
82 1979下 森禮子 モッキングバードのいる町 新潮
83 1980上 なし    
84 1980下 尾辻克彦 父が消えた 文學界
85 1981上 吉行理恵 小さな貴婦人 新潮
86 1981下 なし    

87 1982上 なし    
88 1982下 加藤幸子 夢の壁 新潮
88 1982下 唐十郎 佐川君からの手紙 文藝
89 1983上 なし    
90 1983下 笠原淳 杢二の世界 海燕
90 1983下 高樹のぶ子 光抱く友よ 新潮
91 1984上 なし    
92 1984下 木崎さと子 青桐 文學界

93 1985上 なし    
94 1985下 米谷ふみ子 過越しの祭 新潮
95 1986上 なし    
96 1986下 なし    
97 1987上 村田喜代子 鍋の中 文學界
98 1987下 池澤夏樹 スティル・ライフ 中央公論
98 1987下 三浦清宏 長男の出家 海燕
99 1988上 新井満 尋ね人の時間 文學界

芥川賞 栄えある第100回受賞作

ダイヤモンドダスト

100 1988下 南木佳士 ダイヤモンドダスト 文學界

火の山を望む高原の病院。そこで看護士の和夫は、様々な過去を背負う人々の死に立ち会ってゆく。病癒えず逝く者と見送る者、双方がほほえみの陰に最期の思いの丈を交わすとき、時間は結晶し、キラキラと輝き出す…。

由煕

100 1988下 李良枝 由煕 群像

在日朝鮮人として生れた著者の、37歳で夭逝した魂の記録。差別と偏見の苦しい青春時代を越えて、生国・日本と母国・韓国との狭間に、言葉を通してのアイデンティティを探し求めて、ひたすらに生きた短かい一生の鮮烈な作品群。芥川賞受賞の「由熙」、そして全作品を象徴するかのような処女作「ナビ・タリョン」(嘆きの蝶)、「かずきめ」「あにごぜ」を収録、人生の真実を表現。

芥川賞受賞作第101回から第119回まで

101 1989上      
102 1989下 大岡玲 表層生活 文學界
102 1989下 瀧澤美恵子 ネコババのいる町で 文學界
103 1990上 辻原登 村の名前 文學界
104 1990下 小川洋子 妊娠カレンダー 文學界
105 1991上 辺見庸 自動起床装置 文學界
105 1991上 荻野アンナ 背負い水 文學界
106 1991下 松村栄子 至高聖所 アバトーン 海燕
107 1992上 藤原智美 運転士 群像
108 1992下 多和田葉子 犬婿入り 群像

109 1993上 吉目木晴彦 寂寥郊野 群像
110 1993下 奥泉光 石の来歴 文學界
111 1994上 室井光広 おどるでく 群像
111 1994上 笙野頼子 タイムスリップ・コンビナート 文學界
112 1994下 なし    
113 1995上 保坂和志 この人の閾 新潮
114 1995下 豚の報い 豚の報い 文學界
受賞年 受賞者 受賞作 掲載誌

115 1996上 川上弘美 蛇を踏む 文學界
116 1996下 辻仁成 海峡の光 新潮
116 1996下 柳美里 家族シネマ 群像
117 1997上 目取真俊 水滴 文學界
118 1997下 なし    
119 1998上 花村萬月 ゲルマニウムの夜 文學界
119 1998上 藤沢周 ブエノスアイレス午前零時 文藝

芥川賞受賞作第120回から第139回まで

120 1998下 平野啓一郎 日蝕 新潮
121 1999上 なし    
122 1999下 玄月 蔭の棲みか 文學界
122 1999下 藤野千夜 夏の約束 群像
123 2000上 町田康 きれぎれ 文學界
123 2000上 松浦寿輝 花腐し 群像
124 2000下 青来有一 聖水 文學界
124 2000下 堀江敏幸 熊の敷石 群像
受賞年 受賞者 受賞作 掲載誌

2000年代に入ってきましたね!!

このへんの年代になってくると知った本のタイトルも出てくるのではないでしょうか?

125 2001上 玄侑宗久 中陰の花 文學界
126 2001下 長嶋有 猛スピードで母は 文學界
127 2002上 吉田修一 パーク・ライフ 文學界
128 2002下 大道珠貴 しょっぱいドライブ 文學界
129 2003上 吉村萬壱 ハリガネムシ 文學界
130 2003下 金原ひとみ 蛇にピアス すばる
130 2003下 綿矢りさ 蹴りたい背中 文藝

131 2004上 モブ・ノリオ 介護入門 文學界
132 2004下 阿部和重 グランド・フィナーレ 群像
133 2005上 中村文則 土の中の子供 新潮
134 2005下 絲山秋子 沖で待つ 文學界
135 2006上 伊藤たかみ 八月の路上に捨てる 文學界
136 2006下 青山七恵 ひとり日和 文藝
137 2007上 諏訪哲史 アサッテの人 群像
138 2007下 川上未映子 乳と卵 文學界
139 2008上 楊逸 時が滲む朝 文學界
受賞年 受賞者 受賞作 掲載誌

わたしが一番記憶に残っているのは、綿矢りささんと金原ひとみさんのダブル受賞の回の芥川賞受賞式です。

フラッシュがすごくて、あんなに若い女性でも芥川賞って取れるんだ!!とその放送を食い入るように見ていた思い出があります。

その後、綿矢りささんの「インストール」の映画を見て難しい…と思った記憶もありますw

綿矢りささんと金原ひとみさんは何年かごとに対談をされていてそれもまた楽しみなんです!!

芥川賞受賞作第140回から第159回まで

140 2008下 津村記久子 ポトスライムの舟 群像
141 2009上 磯崎憲一郎 終の住処 新潮
142 2009下 なし    
143 2010上 赤染晶子 乙女の密告 新潮
144 2010下 朝吹真理子 きことわ 新潮
144 2010下 西村賢太 苦役列車 新潮
145 2011上 なし    
146 2011下 円城塔 道化師の蝶 群像
146 2011下 田中慎弥 共喰い すばる
受賞年 受賞者 受賞作 掲載誌

上の表の受賞者の中で一番衝撃的だったのは、西村賢太さんの芥川賞受賞後のコメントです。

何度もご紹介しているので、このお話を私から聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、それほど好きなエピソードなんです。

「そろそろ風俗でも行こうかな」って芥川賞の受賞後のコメントで言いますか!?っていうところに面白さがあると思っています。

147 2012上 鹿島田真希 冥土めぐり 文藝
148 2012下 黒田夏子 abさんご 早稲田文学
149 2013上 藤野可織 爪と目 新潮
150 2013下 小山田浩子 新潮
151 2014上 柴崎友香 春の庭 文學界
152 2014下 小野正嗣 九年前の祈り 群像
153 2015上 羽田圭介 スクラップ・アンド・ビルド 文學界
153 2015上 又吉直樹 火花 文學界

やっと読んだことのある作品が出てきました!!

小山田浩子著「穴」は歴代芥川賞直木賞中で人気の高い作品。ネタバレありの小山田浩子「穴」のあらすじとその穴とは

第153回芥川賞受賞作「スクラップ・アンド・ビルド」あらすじ羽田圭介(2015)火花と同時受賞した話題作とその他のスクラップアンドビルドも

「火花」も読んだことはありますが、まだあらすじ書いていなかったですね。

受賞年 受賞者 受賞作 掲載誌
154 2015下 滝口悠生 死んでいない者 文學界
154 2015下 本谷有希子 異類婚姻譚
(いるいこんいんたん)
群像
155 2016上 村田沙耶香 コンビニ人間 文學界
156 2016下 山下澄人 しんせかい 新潮
157 2017上 沼田真佑 影裏(えいり) 文學界
158 2017下 若竹千佐子 おらおらでひとりいぐも 文藝
158 2017下 石井遊佳 百年泥 新潮
159 2018上 高橋弘希 送り火 文學界

第155回芥川賞受賞作「コンビニ人間」(2016)村田沙耶香著あらすじ。コンビニで働く奇妙なコンビニ人間の葛藤のお話です。

本谷有希子さんはセブンルールというテレビ番組に出演されていて美しい方だなあと思って見ていました。

ら、なんと芥川賞受賞作家さんだったとは。

もちろん異類婚姻譚という作品は知っていたのですが、それとこれとが結びつきませんでした。。

芥川賞受賞作第160回から第165回まで

受賞年 受賞者 受賞作 掲載誌
160 2018下 町屋良平 1R(いちらうんど)1分34秒 新潮
160 2018下 上田岳弘 ニムロッド 群像
161 2019上 今村夏子 むらさきのスカートの女 小説トリッパー
162 2019下1 古川真人 背高泡立草
(せいたかあわだちそう)
すばる
163 2020上 遠野遥 破局 文藝
163 2020上 高山羽根子 首里の馬 新潮
164 2020下 宇佐見りん 推し、燃ゆ 文藝
165 2021上 李琴峰 彼岸花(ひがんばな)が咲く島 文學界
166 2021上 石沢麻依 貝に続く場所にて 群像

歴代芥川賞候補一覧!著者と掲載雑誌、取得年を一覧に。私が芥川賞を全部読むために整理!! まとめ

2021年上半期までをまとめました。

題名は知っているけど読んだことがないものが多いので、気合を入れて読んでいこうと思います。

一緒にやりたい!と思ってくださった方はコメントくださいw

最後までお読みくださりありがとうございました。

プロフィール

 

司書歴13年。

これまで培ってきた図書館員としての知識を綴り最近はやりのイベントについてやオススメの本についてや、本に関わるアレコレを書いています。

 

私はこのサイトを通じて、全然本を読んだことがない、興味すらないという方には「きっかけ」を

本は読んだことはあるけど、この本読んだことがないなという方には、「魅力」を

そして、

本なんか毎日読んでいるよという読書家さんには「他の人の感想」を

お伝えしたいなと思っています。

良かったらみなさんのオススメの本も教えてくださいね♪

 

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