「ヨーガに生きる」「ヨーガを転ず」あらすじ おおいみつる著 中村天風の人生を変えたカリアッパ氏との生活をこの2冊から読み解く

「ヨーガに生きる」「ヨーガを転ず」あらすじ おおいみつる著 中村天風の人生を変えたカリアッパ氏との生活をこの2冊から読み解く

今回のあらすじは「ヨーガに生きる」「ヨーガを転ず」です。

この「ヨーガに生きる」「ヨーガを転ず」を読んでみようと思ったきっかけは、

私の尊敬する先生がお勧めしてくれたから!

これ以外にはありません。

少々古い本なので読みにくくはありますが、

読み始めてしまえば、面白いことこの上ないので、私もお勧めします!!

「ヨーガに生きる」「ヨーガを転ず」おおいみつる著

「ヨーガに生きる」「ヨーガを転ず」おおいみつる著

結核で精神的にも疲弊した中村天風。インドの聖者カリアッパ師との出会いから、ヒマラヤの大自然の中で厳しいヨーガの修行に励む若き日の中村天風が、幾多の苦難を乗り越え、覚醒に至るまでを描く感動の物語。

ヒマラヤの山々/邂逅/ヨーガの里/生いたち/壼の中の水/満月の夜/断崖の山径/花園と墓場/気になる傷口/われいずこより来る/三日三晩の眠り/生きる歓び/生命の復活/蟻の這う音/天の声/クンバハカ

「ヨーガを転ず」おおいみつる著 中村天風の人生を変えたカリアッパ氏との生活をこの2冊から読み解く

インドより帰国後、精神的には不本意な日々を送っていた三郎は、妻の一言で覚醒の原点に立ち返る。かくして地位も名誉も捨て去った自らのあらたな求道と世のあらゆる人々の救済ための生活が始まる。

1 磐城の炭鉱事件/2 転換の機/3 大道口演始まる/4 慾望の真相/5 風雲急/6 終戦前夜の反乱/7 戦後の説法三昧/8 大事な自覚

「ヨーガに生きる」中村天風とは

この本の著者はおおい みつるさんですが、

内容は「中村 天風」の生涯が綴ってある小説です。

中村天風(なかむら てんぷう)

本名:中村 三郎 (なかむら さぶろう)

1876年7月30日生まれ(明治9年)

大蔵省初代抄紙局長の中村祐興の息子

修猷館は英語ペラペラ、柔道部のエースだったが、試合で負けた生徒から闇討ちされ、刺殺し、退学。

諜報員になり、コサック兵に銃殺されそうなところ、すんでで部下に救出されたり、諜報員113名中生き残ったのは、9名だけという様々な危険を乗り越えた。

まさに大物です!!

ヨーガの本かと思いきや中村天風の自伝です

1巻:若き日の天風

若き日の天風: ヨーガへの道 (中村天風伝)

中村天風伝(1) 若き日の天風 [ おおいみつる ]戦争とヨーガを結ぶ、異色の実録。後に『心身統一法』を唱道し天風会をつくった中村天風の前半生。日露戦争での死闘から生まれた心の転換、そして苦悩からの脱出。それが「瞑想」の原点になった。

2巻:ヨーガに生きる

ヨーガに生きる: 中村天風とカリアッパ師の歩み (中村天風伝)

中村天風伝(2)新版 ヨーガに生きる [ おおいみつる ]

3巻:ヨーガを転ず

ヨーガを転ず: 心身統一の哲学 (中村天風伝)

中村天風伝(3) ヨーガを転ず [ おおいみつる ]

の全3巻からなっています。

私も中村天風さんと同じように闘病中は、ヨーガを毎日していました。

(今も、ヨーガをしたいのですが、お気に入りだったスタジオが潰れてしまったので、新しい良いスタジオを探し中)

今出版されている多くの本のように

ヨーガのポーズが写真付きで掲載されているような類の本ではありません。

行間から、天風の修行や心を読み取り、ヨーガたるはなんぞやを知っていく本になっています。

それを見つけていくのが楽しい本です。なんども読みたくなります。

「ヨーガを生きる」は、三郎目線で進んでいく物語

主人公は中村天風の若い頃

まだ、自身を天風と名乗っていなかった頃の話です。

幼少期からイケイケだった三郎は、1906年に結核にかかり、北里柴三郎の治療を受けましたが芳しくありません。

アメリカに留学し医学を学んだり、サラベルナールに出会ったりしましたが、納得の行く答えを得ることができませんでした。

当時結核は不治の病

しかし、持ち前の精神力の強さと諜報員時代の人脈を駆使し、治す方法を探します。

日本ではどうにもならないが、アメリカやヨーロッパに行ったらどうだろうか?

そんな希望を持ち、様々なアプローチをしますが、

これといった打開策は見つからず、どうせ死ぬなら故郷で死にたいと、日本へ戻る決意をしたのでした。

恩人カリアッパ氏との偶然の出会い

1911年5月25日

日本へ帰る、その途中。

経由地であったアレキサンドリアにてインドのヨーガの聖人であるカリアッパ師と偶然出会います。

それこそが運命の出会いでした。

この出会いの文章がとても美しく描写されているので必読です!!

「ヨーガを生きる」は、三郎目線で進んでいく物語 カリアッパ「ヨーガに生きる」「ヨーガを転ず」おおいみつる著

村に着いてからの、三郎の心の声、今まで学んできたことをぶち壊す勇気、カリアッパ師との会話からヒントを得る心情

全てがヨーガを学ぶ者にとって勉強になります。

病気を治す心得満載です。

ヨーガの秘儀クンバハカで結核を治す!

三郎は、ヒマラヤ第3の高峰感チェンジェンガ山麓にある村で2年半修行を行い、クンバハカという秘儀を取得します。

この本を読めば、クンバハカというヨーガの秘儀の取得方法もわかってしまうんです!! 

この修行を通じて結核は治癒し、さらに悟りを得るに至ったというからには、読んで会得するしかありませんね!!

若き日の天風を読まなかった理由

中村天風伝は全3巻とお伝えしましたが、私が読んだのは2巻と3巻だけ。

ではなぜ1巻を読まなかったのかというと、私が知りたかったのは中村天風氏とカリアッパ氏との物語だったからです。

気になる方もいらっしゃらないかとは思いますがそういったわけで、2巻から読み始めました。

「ヨーガに生きる」「ヨーガを転ず」あらすじ おおいみつる著 中村天風の人生を変えたカリアッパ氏との生活をこの2冊から読み解くまとめ

天風のように強靭な肉体、強靭な精神力の持ち主でも若かりし頃ままだまだだったというのがわかると、修行もやってみようかなーという気持ちにさせてくれる本でした。

ヨーガの修行や悟りの修行のためには良いです。

中村天風氏の書籍はたくさんあれど、カリアッパ氏のことが書いてあるのはこちらの「ヨーガに生きる」「ヨーガに転ず」くらいしかないのではないかなーという作品なので、

カリアッパ氏と天風氏の関係を知りたいのであれば絶対的にオススメです。

お読みくださりありがとうございました。

プロフィール

 

司書歴13年。

これまで培ってきた図書館員としての知識を綴り最近はやりのイベントについてやオススメの本についてや、本に関わるアレコレを書いています。

 

私はこのサイトを通じて、全然本を読んだことがない、興味すらないという方には「きっかけ」を

本は読んだことはあるけど、この本読んだことがないなという方には、「魅力」を

そして、

本なんか毎日読んでいるよという読書家さんには「他の人の感想」を

お伝えしたいなと思っています。

良かったらみなさんのオススメの本も教えてくださいね♪

 

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