今回は秋の夜長にオススメの3冊をご紹介します。
夏のうだるような暑さがやっと落ち着き、読書もしやすくなってきましたね。
みなさんは一体どんなご本を読んでらっしゃいますか?
秋の夜長にオススメの本
今回は秋の夜長にオススメしたい本を3冊ご紹介します!!
百鬼夜行シリーズ
言わずと知れた京極夏彦さんの長編シリーズ。
未だ完結はしておりませんが長く時間のとれるときに是非是非読んでいただきたい1冊。
1冊といってもシリーズなので気をつけないと寝るのを忘れてしまいます。
|
騎士団長殺し
初!村上春樹さんの本を面白いと思ったんです(小声)
だから初心者さんにオススメしたい。
村上春樹さんの人気を知って、でもどうしても読めない…
今までそんな悔しい思いをしていた方に心からオススメ申し上げます。
|
騎士団長殺し 第2部 遷ろうメタファー編 [ 村上 春樹 ]
|
1部と2部に分かれています。
感想も書いていますので良かったら…
村上春樹「騎士団長殺し」は初心者向けなのか?意味がわからないのか?あらすじから読み解こう
ショートショート
星新一さんのショートショートシリーズです。
これ大人になってから読むとものすっごく面白いんです。
世界で一番ショートショートを書いていらっしゃる作家さん。
まだ夏の疲れが残ってるなんていう方にオススメ!!
ひとつひとつのお話が短いので感情の変化や揺さぶられ度が軽くて済みますが、
違った意味で衝撃を受けます笑
番号をどうぞ (星新一ショートショートセレクション) [ 星新一 ]
|
秋の夜長ってなに?なんで読書がしやすいの?
秋の夜長とは秋が深まっていくにつれて、夜が長くなることです。
一年を通じて夜が一番長い日は、みなさんご存知な通り冬至です。
冬至はだいたい毎年12月22日頃に当たります。
そして冬至をすぎるとまた、日が伸びてきます。
つまり「秋の夜長」は、太陽が昇って沈むまでの明るい時間が短い期間を示します。
その期間が旧暦においての、立秋から冬至の間なんです。
しかし立秋は毎年8月8日頃でまだまだ暑さが厳しいので、「秋の夜長」と表現するのにふさわしい時期は、
秋の深まりを感じる秋分の日9月23日頃から冬至12月22日頃の間をいうのが一般的です。
秋の夜長の言葉の由来
でもそんな事実を知ったからと言って、「秋は夜が長いから本を読もう!!」
とはならないじゃないですか。
昔は夜、明るくするのだって油が高くて大変だったろうし。
そのため、なんで、「秋の夜長」に読書をしようとなったのか、調べてみました!!
図書館員、気になると調べちゃうんですよ(^_^;)
では、由来はこちら!!
じゃじゃん!!
8世紀 中国の韓愈(かんゆ)が詠んだ「符読書城南詩」(ふ しょを じょうなんに よむ)
この「符読書城南詩(ふ しょを じょうなんに よむ)」が発祥です。
「符読書城南詩(ふ しょを じょうなんに よむ)」は学問をすることの大切さを詠んだ詩で、この中に
「灯火稍(ようや)く親しむべく/簡編卷舒(けんじょ)すべし」
という節があります。
意味は、この節の直前の、
…時秋(とくあき)にして積雨霽れ(せきうは)れ、
新涼郊墟(しんりょうこうきょ)に入(い)る。
という文章と合わせて、
「涼しい秋になったので、ようやく灯火の下で読書を楽しめる」
時秋積雨霽
新涼入郊墟
燈火稍可親
簡編可卷舒
(原文はこちら)
と詠んでいます。
この詩は詩人の韓愈が、当時18歳だった息子に、読書の大切さを教えるために詠んだものだとされています。
この漢詩をモチーフにした「灯火親しむべし」という言葉がやがて日本に伝わり、日本では、秋が読書にふさわしい季節であるというイメージになったといわれています。
夏目漱石の三四郎にもその節が登場しています。
|
当時の夏目漱石の人気はとてつもなかったので、この言葉が日本に拡がり定着するのも早かったことでしょう。
2月9日は夏目漱石の誕生日!この日を機に夏目漱石の「坊ちゃん」や「吾輩は猫である」に触れてみよう
【司書が選ぶ】秋の夜長の読書時間にオススメしたい厳選3点 まとめ
秋の夜長とは、これまでのうだるような暑さから解放され学業に励めるな!という親心からうまれた言葉でしたね。
昔も今も、暑くては本など読めないようですね^^;
読書をするのに向いているこの秋の夜長を最大限に利用し、今まで読みたかったけど読めなかった長編や、新しい作家さんに挑戦してみてはいかがでしょうか?
もちろん今までずーっと読んでいて時間がないから読めない!と後回しにしてきたお気に入りの作家さんの新作などを読んでみてもいいかもしれませんね。
秋の夜長、ちょっとでも自分のために使って読書をしてみてはいかがでしょうか?
最後までお読みくださりありがとうございました!