今回は富安陽子さんの「やまんばのむすめシリーズ」を出版年順にご紹介します。
このやまんばのむすめシリーズは、「山姥の錦」という民話を読み、「子どもを産んだ山姥は、どんなお母さんになったんだろう」と思ったことがきっかけだったと富安さんが話していたという福音館書店の担当さんのお話でした。
そのお話を聞いたとき、何かのお話を読んで疑問を感じ、お話を考えてしまう作家さんの頭の中を垣間見れたようで嬉しかったことを覚えています。
その第一弾として発表されたのが「やまんば山のモッコたち」です。
やまんば山のモッコたちは性格にはまゆとおにシリーズではありませんので、この記事の最後に紹介しています。
富安さんが読んだ山姥の錦がこちらかは不明ですが載せておきますね。
では、絵本やまんばのむすめシリーズをどうぞ
まゆとおに
こどものとも 1999年4月号
シリーズ1作目
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ある日、山姥の娘まゆは鬼に出会い、岩屋の前に連れていかれました。鬼はまゆを煮て食べようとお湯を沸かしはじめます。そうとは知らず、まゆは松の木を引っこ抜いて薪の山を作ったり、岩屋の壁をくずしてかまどの石を積んだり、せっせと手伝います。その怪力に驚いた鬼も、鍋のお湯が沸くころには、もうすぐまゆを食べられるとにんまり。ところがお湯が沸くと……。
まゆとおにの詳しいあらすじはこちら⬇️
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まゆとブカブカブー
2001年12月号
シリーズ2作目
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山姥の娘のまゆが、雨降りの林を、どろをはねあげながら歩いていると、動物たちが「ブカブカブーがあらわれた」とおびえて走ってくるのにでくわします。「ブカブカブーってなんだろう」林の奥へすすんだまゆは、赤いとてつもなく大きな怪物がゆらゆらゆれているのに出会います。まゆがとびかかり、よじのぼると、なんとブカブカブーは白い煙をはきながらしぼんでキノコになったのです……。
まゆとりゅう
こどものとも 2004年3月号
シリーズ3作目
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春になって隣の山のてっぺんに一筋の黒い地面が顔を覗かせると、背高のっぽの山姥と、山姥の娘まゆは、お客さまを迎える準備を始めました。やがて黒雲を引き連れてやってきたのは、巨大な竜と小さな竜の子ども。山姥の母子はそれぞれ竜の背に乗って、山々に雨をふらせ、雪を溶かし、春を呼びます。絵本いっぱいにダイナミックな季節の変わり目が描かれます。
まゆとうりんこ
こどものとも 2007年2月号
シリーズ4作目
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ある日、まゆは林の中で迷子のうりんこ(いのししの子ども)に出会いました。まゆはうりんこのお母さんがわりになってあげようと大はりきり、うりんこにごはんを食べさせたり、いっしょにお昼寝したり、崖の上で危ないところを助けたりします。でもやがて目の前に大きなお母さんイノシシがやってきて、うりんこが大喜びでついていくのを見ると、大急ぎでやまんば母さんのもとに駆け戻るのでした。
まゆとおおきなケーキ
こどものとも 2009年4月号
シリーズ5作目
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やまんば山の春のパーティーのために、「世界一大きなケーキ」を作ろうとはりきる、やまんばの娘まゆ。ところがおひさまの熱でふくらむケーキなのに、巨大な黒雲がじゃまをします。まゆは雲を避けるため、大きなケーキを持ち上げて、谷から山まで駆け回りますが……。
まゆとかっぱ
こどものとも 2015年4月号
シリーズ6作目
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まゆがこがっぱのミドリマルと出あい、お相撲の練習を始めます。色とりどりのかっぱたちも登場し、画面いっぱいに並んだかっぱたちの愉快なこと! 大がっぱのデッカマルとの大一番では、息をのむ展開となり、いつも元気いっぱい、力持ちのまゆですが、今回は土俵ぎりぎりに追いつめられて、大ピンチ!
まゆと そらとぶくも
こどものとも 2019年4月号
シリーズ7作目
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ある日、まゆは原っぱでおかしなものを見つけました。それは、草むらの上にぷかんと浮かぶ白い雲でした。つかまえて飛び乗ると、雲はまゆを乗っけたまま、バビューン!と空高く飛び上がります。勢いよく飛んでゆく先にいたのは……?
https://www.fukuinkan.co.jp
雑誌の在庫は、ないものが多いです。
直接本屋さんにお尋ねになり、取り寄せてみてください。
手に入らなかった絵本をどうしてもご覧になりたい場合は、図書館へお越しください。差し上げることはできませんが、読んだりみたりすることはできます。
やまんば山のモッコたち
富安陽子さんが大人気やまんばのむすめシリーズを描き始めた原点の読み物です。
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“モッコ”とは、山に住むふしぎな生き物たちのこと。天狗に雷、河童に雪女に化け狐……。やまんば山には、個性豊かな仲間たちがいっぱいです。パワー満点の山姥、ぴちぴち元気なその娘まゆ、それに里村の男の子啓太がくり広げる冒険の数々が、いろどりにみちた季節の移りゆきを背景としてダイナミックに展開します。
読み物なので、絵本版のやまんばのむすめシリーズより難しいです。
大人の方が読んであげるか、小学校中学年くらいになったら読めるようになるお話です。
「まゆとおに」が大人気!富安陽子さんが描いたやまんばのむすめシリーズを出版年月日順にご紹介 まとめ
やまんばのむすめシリーズは現在7作まで出版されています。
もっともっとまゆの様々な面とたくさんのお友達を見てみたいですね。
まゆの力持ちも見ていて爽快です。
最後までお読みくださりありがとうございました。