芥川賞2019上田岳弘著 ニムロッドあらすじは?

『ニムロッド』上田岳弘著のあらすじ

今回の芥川賞は2作品。待ちに待った賞の発表でしたね!!

ニムロッド』上田岳弘著のあらすじ

どちらから読もうかな?

どんな話なのかだけ知りたい!!

様々な方がいらっしゃると思います。

そんな方々へあらすじを書かせていただきました。

さてさて、タイトルにもなっているニムロッドとは、なんなのか?

また、読みどころは??

『ニムロッド』上田岳弘著のあらすじ

主人公は中本哲史(なかもと さとし)という会社員


仮想通貨をネット空間で「採掘」する僕・中本哲史

(「ナカモトサトシ」中本哲史という名前は、偶然、ビットコインの仕組みを考案したとされる伝説の人物と一致しています)(こういうところが何だか面白いです)

この中本の視点で描かれる物語です。

システムエンジニアのお話なので、名称に馴染みがありませんが、そこはきちんと著者が説明してくれているので、すんなり入っていけます。


中絶と離婚のトラウマを抱えた外資系証券会社勤務の中本の恋人・田久保紀子。


小説家への夢に挫折した同僚・ニムロッドこと荷室仁。……

この3人を中心に話が進んでいきます。

Slackという同僚たちが常時起動しているグループワーキングツールが出てきたり、LineというSNSが出てきたり、iPhone8という固有名詞が出てきたり、現代のインターネットツールをふんだんに使い、その説明も怠りません。もちろん、仮想通貨についての説明も丁寧にしてくれています。

取っ付きについ題材ですが、とても読みやすいです。

ニムロッドのあらすじ・主人公

突然、システムエンジニアの中本哲史は、社長から酒席に呼び出され、ビットコインをマイニング(採掘)する仕事新規事業を任され課長になります。

 その事業で、最初は好調に30万円の利益を上げます。

 しかし、ビットコインの価格降下のため、月に10万円程の利益になっていきますが、細々と活動を続けていました。

そんな利益や会社の愚痴をこぼす相手が、会社の先輩 荷室仁でした。

 中本は、片方の目から感情とは関係なく、涙がいつの間にかポタポタ滴り落ちて来るという不思議な体質を持っています。

その現象を知っている荷室さんは、小説のネタに使いたいから、その現象があったら教えろと言ってきます。

タイトルの『ニムロッド』って?

タイトルにもなっている『ニムロッド』。

一体何の意味があるのでしょうか?

 冒頭にもう、登場してしまいましたが、

この『ニムロッド』とは、主人公、中本哲史の会社の先輩でもあり、社会人になってからの初めての友人でもある『荷室仁

ニムロッドは、中本の1つ歳上。うつ病になるまで中本と一緒に東京本社でシステムサポート部隊で働いていました。

半年前から、実家のある名古屋に転勤になりました。

このニムロッドが話の中心です。

小説の新人賞の最終選考に3度連続で残ったが、落選してしまいます。中本に「ダメな飛行機コレクション」と題した文章をLineに送り続けています。

恋人・田久保紀子。

主人公、中本哲史の恋人、田久保紀子

田久保は、離婚と流産の傷を癒せない、30代後半の外資系金融会社で働いているエリート女性。

結婚期間中、一度妊娠したのだが、出生前診断で障害があることが分かり、中絶してしまったことがトラウマになっています。

そんな彼女は、ニムロッドに興味を持ち、中本とニムロッドの会話を見たいと言い出します。そして、3人で会話をしたとき、田久保はニムロッドと連絡先を交換していましたΣ(・□・;)

田久保は大きな仕事をやり遂げ、中本の元を去ります。ニムロッドとも音信普通。どこに行ってしまったのでしょうか??

登場人物を通じて、現代社会への疑問を投げかけている作品です。

難しいという意見もあるようですが、

感情を揺さぶられる作品でもあります。

芥川賞作品は難しいものが多いです。

この作品も難しいの域に入ってしまうと思いますが、

たくさんの経験を積んだ選考委員のみなさんが選んだ優秀な作品です。

みなさんも一度読んでみてはいかがでしょうか??

芥川賞2019作家 上田岳弘とは、

兵庫県明石市出身。兵庫県明石西高校を経て、早稲田大学法学部卒業。その後ソリューションメーカーの役員になった方です。

2013年に新潮新人賞を『太陽』で受賞しデビュー。
第28回三島由紀夫賞を『私の恋人』で受賞

単行本の発売はいつ

ちなみに、このニムロッドは、『群像12月号』に掲載されています。

単行本の発売は、1月26日。講談社より発売されます。1月26日より早く読みたい方は、雑誌をお求めくださいませ♫

単行本で読むニムロッドの

ニムロッド [ 上田 岳弘 ]

価格:1,620円
(2019/3/26 00:42時点)
感想(6件)

文藝春秋平成31年3月号に芥川賞両作品全掲載!!

ニムロッドと1R3分34秒の他に、これらふたつに向けた選考委員からの書評も掲載されています。

文藝春秋 2019年3月号【雑誌】

 

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プロフィール

 

司書歴13年。

これまで培ってきた図書館員としての知識を綴り最近はやりのイベントについてやオススメの本についてや、本に関わるアレコレを書いています。

 

私はこのサイトを通じて、全然本を読んだことがない、興味すらないという方には「きっかけ」を

本は読んだことはあるけど、この本読んだことがないなという方には、「魅力」を

そして、

本なんか毎日読んでいるよという読書家さんには「他の人の感想」を

お伝えしたいなと思っています。

良かったらみなさんのオススメの本も教えてくださいね♪

 

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