本日のお話は、図書館カードの使いわけについてです。
お住いの市町村に図書館はありますか?
もし複数館あるとしたら、それらの図書館は全部1枚のカードで利用できます。
それは自治体が同じだから。
※自治体とは、八王子市やさいたま市などの市町村のこと。
平成の大合併で、ひとつの市町村にたくさんの図書館がある状態になりました。
また、政令指定都市はその区ごとに図書館があります。
それはすべて同じ市区町村が運営しているので、税金の出所が一緒です。
ですので、図書館のカードも1枚ですむんです♪
図書館を経営している母体が同じところだと、カードも1枚で使えます。
例えていうなら、TSUTAYAさんのカード1枚でどこのTSUTAYAさんのCDが借りられちゃうのと一緒です。
さて、
そんな便利な図書館の利用法について復習してみましょう。
近隣の図書館の図書館カードを持つ
ひとつの図書館でわたしひとりに渡してくれる図書館カードは1枚と決まっています。
しかし、お住いの市町村のお隣の市町村の図書館でもカードが作れるところが多いです。
それは互いに、
「おたくの市町村の住民さんもうちの図書館でカードを作ってもいいですよー」
という協定を結んでいるからです。
その制度を「広域利用」といいます。
「わあ、それは便利!!」
「でも、県内どこの図書館の本も借りられるじゃないですか??」
そう、その通り!
県が同じだったら、同じ県に建っている図書館の本も借りられるんです。
図書館に本がない時でも、図書館で本が読めるようになっちゃう魔法の方法2選
これを「相互貸借」といいましたね。
詳しくはこちらもどうぞ
「図書館間相互貸借」は各都道府県内の図書館間で無料で行われる本の貸し借り制度
その制度では図書館のカードを作ることはできないんです。
なぜなら図書館同士が遠すぎるため、協定を結んでいないから。
ご自身の行ける範囲の図書館は広域利用をさせてくれる図書館が多いです。
しかし、こちらの図書館では広域利用内なのに、
そちらの図書館では広域利用外ということもあります。
この制度の面白いところは、相互ではないところ。
お互い様のシステムではないところです。
また、県をまたいで、広域利用を許可している図書館もあるので、利用案内を見て作れるかどうかご確認ください。
さてさて、
広域カードを作ることにより、
「地元の図書館カード」
「近隣の図書館カード」
2枚を作ることができましたね!
大学図書館の図書館カードを作る
お住いの市町村に大学があると、
その地域の方に図書館を解放しているところがあります。
また、
ご自身が学生だとしたら、もちろん大学の図書館のカードは作れます。
作れるというか、学生証で借りられるようになっているかもしれませんね。
その仕様は大学で様々なので該当の大学にご確認くださいませ。
専門図書館のカードを作る
専門図書館には、公共図書館と違い、誰でもカードが作れる図書館と貸し出しもできない図書館があります。
多くの専門図書館は図書館間相互貸借の仲間に入っているので地元の図書館を窓口にして借りることが可能です。
しかし場合によって貴重書や貸し出し自体をしていない図書館では図書館間でも貸し出し禁止の図書館もありますので、まずは、地元の図書館できいてみてください。
図書館のカードを複数持つ?そんなこと可能なの?身近な図書館と中央館、近隣の図書館のカードを使い分ける方法 まとめ
東京23区などでは、図書館カードを作るときの制限がありません。
東京にお住いが近い方はご利用してみてはいかがでしょうか。
市町村の図書館も分館があるかないかによっても資料の収集が違ってきますし、駅に近く通勤前後に立ち寄る利用者さんが多ければ文庫本や予約本を取っておく棚を多くとったりと、立地や条件によって様々です。
自習室やパソコン可能席もその図書館のカードがないと借りられない図書館もあります。
また図書館に置いてある本の数が多い図書館があなたにとって使いやすい訳ではなく、自然に囲まれた緑豊かな図書館の方が安心して本が読めるから良いかもしれませんし、
パソコンの電源も貸してくれないし、wi-fiも飛んでない図書館なんて論外!なぁんてこともお気に入り図書館を選ぶ際の基準になるかもしれません。
ですので、自分自身にとって快適に過ごせる図書館をお過ごしくださいませ。
専門図書館や大学図書館を見ていただければ一目瞭然ですが、その学校の分野に特化した資料を集めていますから、資料性のものが多いのが特徴です。
ご自身が求めている資料はなんなのか、
確認してからその要望にあった図書館をご利用ください。
地元の図書館と仕事先の図書館、よく行く場所にある図書館。
それら複数の図書館を使い分けてください。
図書館との良い出会いが増えますように
お読みくださりありがとうございました。