図書館っていうと、「本の貸し出し」しかしていないように思っていませんか?
主な仕事は、本の貸し出しですが、月に1回ほど、イベントを行なっています。
そのイベントの対象者の年齢は様々で、乳幼児から高齢者まで楽しめるものを作れるよう努力しています。
これからの時代は乳幼児と高齢者が一緒に楽しめるものを作っていきたいと思っています。
上記のサービスは、図書館員が外に出向いていくサービスでしたが、今回は、利用者の方に来館いただくタイプの「イベント」と呼ばれるサービスをご紹介したいと思います。
著名人を呼んでの講演会
五木寛之さんや朝井リョウさん、萩原浩さんなどの著名な方をお呼びして講演会を行います。
また、その地域に根付いた著者をお呼びして講演を行なっていただきます。
地域に密着している方が講演をされると、地元のかたの参加が爆発的に増え、やはり地元愛にみなさん満ちているんだなーと再確認できる会でもあります。
ビブリオバトル
これは2010年頃から人気の出てきたイベントです。
参加者がオススメの本をひとり5分間(公式ルールによる)で紹介しあい一番読みたくなった本へ投票する書評ゲームです。
書評というと難しく聞こえますが、自分が感じたこの本への熱い想いをいかに人に伝えるかということを楽しむゲームです。
このビブリオバトルにより、プレゼンする力を養い、さらには本を通じて人と繋がることができるという魅力もあり、幅広い層に支持されています。
現在、中高生の間で熱い戦いが繰り広げられ、全国大会も開催されています。
ビジネスパーソン向けの講座
「特許等無料相談会」「日本政策金融公庫の創業・融資相談会」など地方におけるビジネス支援の先駆者として知られる鳥取県立図書館はこういったたくさんの無料相談会を定期的に行なっています。
この例を見習い、ビジネス街に近い図書館や県立図書館では、ビジネスパーソンに役立つイベントに力を入れています。
例えば、金融機関や中小企業診断士と図書館が連携しているケースもあり、無料で新規事業や特許、経営改善など専門家のアドバイスを受けることもできます。
こういったビジネスパーソンは以前の図書館では利用のない世代でした。
これを、図書館は役に立つと思わせたこの試みは新たな利用者の開拓となり、注目されています。
こういったレファレンスサービスを利用することにより、セカンドオフィスとして利用される方も増えています。
「企画書を仕上げなくてはならない」「新商品開発のプロジェクトを任された」といった方の強い味方になっています。
男性職員による演奏付きのお話会
お子さんに本を読み聞かせたり図書館にいる職員は女性が多いです。
しかしお子さん自体は男性職員が好きなこともあります。
保育士さんでも男性の保育士は、人気があります。
接し方が女性と違うので子ども心におもしろいんでしょうね。
そんないつもとは違う特別感を出すために、男性職員が弾き語りや演奏をするとともに、読み聞かせもプラスで行うお話会にも人気があります。
夏だけ特別に男性職員が行う怖いお話会も人気ですね。
まとめ
イベントでは今までの図書館という固定概念を壊し、新たな利用者に来ていただくこと、またいつも来館してくださっている方に図書館の新たな面を見ていただくことを目的としています。
従来の貸し出ししかしていない暗い雰囲気の図書館ではなく、新たな時代にあった図書館づくりを目指しています。
新しくなってきた図書館にぜひ足をお運びくださいませ
お読みくださりありがとうございました。